性能向上リノベーション

「性能向上リノベーション(リフォーム)」という言葉を「初めて聞く」という方もいらっしゃるかもしれませんね。「性能向上リノベーション」は、この言葉通りで家の性能を高めるリフォームのことです。住まいの耐震性能、耐久性能、気密・断熱性能を改善することで、住宅の安全性を高め、寿命を延ばし、さらには寒さや暑さに悩まない、省エネ性能の高い家へと変身させるリフォームのことです。
このような家の性能は目には見えないので、つい二の次になってしまいがちですが、地震に襲われた時、家族の命と財産を守る強靭さと、暑さや寒さから身を守り、健康を害さない性能を手に入れることは何よりも重要なこと。所定の条件を満たせば、補助金や減税などが受けられる場合がありますので積極的に取り組んでいきたい方法です。
ただし、「性能向上リノベーション」は、表面上のリフォームと異なり、構造面での性能を高める工事となりますから、施工業者に高度なスキルと確かな実績が必要になってきます。
その点水野建築は、ZEHビルダー★★★★★☆(五つ星)や、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を獲得するなど評価されておりますのでぜひご期待ください。
では、具体的にどう進めていくのかを解説していきましょう。
家の性能には「耐震性能」「気密・断熱性能(省エネ性能)」「バリヤフリー性能」「可変性能」などがあげられます。 こうしてみると家のリフォーム自体がある意味性能を高めることにつながっていますが、ここでは「耐震性能」「気密・断熱性能(省エネ性能)」という建物構造面で一番重要になる性能については解説いたします。
耐震リノベーション

1982年6月以前の建物では、耐震基準の低い旧耐震基準によって建てられていますが、過去に耐震性能の偽装が社会問題になったように、建てる会社や人によって取り組み方や制度に差があるため、「1982年6月以降の建物だから安心!」とは言いきれないのが現状です。
一番良いのは現在の家の耐震診断をして、耐震性能を明らかにし、不足しているようなら、最低でも2000年6月以降の最新の耐震基準に合わせ、できることなら基準の1.5倍の耐震性能を実現する最高等級3まで引き上げることを目指しましょう(ちなみに耐震診断は専門を有する建築士に依頼する必要がありますが、水野建築の水野は有資格者でございますので安心してご相談ください)。
工事の内容としては、耐震診断の結果に基づきながら、どこをどう補強するのが一番効果的なのかを判断し、事前に耐震補強設計を行い、その後建物の土台となる基礎や、壁、柱の補強工事を進めていきます。
程度にもよりますが、基本的に床や壁を剥がし、基礎の補強、柱の強度アップや追加の筋交い工事を行っていきます。 また、屋根を軽い素材に変えるなど建物上部の重量を減らしたりすると耐震性能はアップしますので、軽量の瓦やガルバリウム鋼板に葺き替えます。
断熱リノベーション

現在の住まいについてですが、夏場に冷房してもなかなか冷えなかったり、冷房スイッチを切った途端すぐ暑さを感じまたスイッチを入れたりすることがありませんか?
また、冬の暖房では、部屋の頭上を暖かいのに足元から冷気が伝わってきたり、特にトイレや脱衣室、浴室といった場所が底冷えしたりしませんか?
このようになる原因は気密・断熱性能の低さです。せっかく冷房や暖房をしたとしても、その熱が窓や壁、床や天井から家の外へ伝わりどんどん逃げてしまうからです。
そのための対策が気密・断熱性能の「性能向上リノベーション」です。
最大のメリットは暑さや寒さで悩まない快適な住環境が手に入ることです。年間の交通死亡者数の約4倍とも報告されるヒートショックを防ぎますので、健康寿命を延ばす意味でもぜひ取り組んでいただきたい工事です。また、この先何十年と支払い続ける冷暖房費が大きく抑えられるメリットも大きな魅力です。
具体的な工事の内容としては大きく分けて2つ。「窓」の断熱と、「床、壁、天井」といった構造体の断熱です。
窓の気密・断熱性を高めるだけでも随分と居心地は変わってきますので、単板ガラスのサッシから複層ガラスやトリプルガラスのサッシに取り替えてみるのも有効でしょう。しかし、夏の蒸し暑さや冬の底冷えは窓の取替だけでは解消しません。 そこで「床、壁、天井」の断熱工事を行いますが、そのためには建物を一旦構造体だけにする必要が生まれます。大がかりな工事にはなりますが、家全体に断熱材を充填し防湿シートを張り巡らせていく工程は新築住宅を建てる時と同じものとなります。
また、水野建築ではこの工事後に新築工事と同様に気密測定を行い、数値結果をお渡ししていますので、性能面で信頼していただけるはずです。 こうして気密・断熱性能を高めますと、これまで「夏は暑いのが当たり前、冬は寒いのが当たり前」と考えていた認識ががらりと変わってしまい、なぜもっと早くにやらなかったのだろうと思うことでしょう。
水野建築の新築住宅では高気密・高断熱が標準となっており、新築住宅での構造見学会や完成見学会を通じて性能の高さが体感できますので、リフォーム希望の方もぜひ参考になさってください。
そして、追加のご提案となりますが、耐震補強工事では壁を剥がして骨組みにします。気密・断熱工事も同じく骨組みにしてからの工事です。それなら同時に断熱工事をやってもらえばコストもぐんと抑えられます。 ぜひ愛着のある我が家に安心して住み続けるためにも検討してみませんか?気になる方はお気軽にご相談ください。
























