住宅取得に係る消費実態調査

これから住宅を購入しようとしている方のうち、ほとんどの方は、入居時に家具・家電など、生活に必要な製品を購入することかと思います。

住宅購入は、住宅本体だけでも十二分に大きな出費ですが、それ以外にも新しい家具家電の購入費や引越し費用と、様々にお金がかかる時期ですよね。

ところで、住宅購入時に、他の世帯の方々が耐久消費財(長期にわったて使用される商品)へどれくらいの金額を掛けているのか気になりませんか?

そこで今回は、住宅金融支援機構が行った、<住宅取得に係る消費実態調査>内の、耐久消費財の購入に関する項目をご紹介いたします。

住宅購入時には、大体どれくらいの耐久消費財への出費が必要なのか?どのようなものを購入する傾向にあるのか?
ぜひご自身の購入時の参考にしてください。

まずはじめに、住宅建築・購入後、概ね1年以内に購入した耐久消費財の平均的な金額を住宅種類別に見てみると…

一戸建て(新築)  201.0万円
建売住宅      105.1万円
新築分譲マンション 85.9万円
新築持家系総合   152.8万円
中古住宅      71.1万円

となりました。

※購入していない世帯も含めた全世帯の平均購入額です。

ちなみに、住宅建築に伴う平均引越し費用は

新築持家系総合   16.0万円
中古住宅      19.1万円

となっています。

次に、品目別に購入傾向を見てみると、

1位 カーテン  58.2%(68.5%)
2位 照明器具  55.3%(58.5%)
3位 ルームエアコン  37.2%(42.9%)
4位 じゅうたん・カーペット  34.3%(41.1%)
5位 ベッド・ソファーベッド  31.3%(31.5%)
6位 テレビ  31.0%(33.8%)
7位 応接セット  30.6%(31.5%)
8位 電気冷蔵庫  28.9%(25.8%)
9位 食堂セット  27.1%(31.6%)
10位 時計  26.5%(31.8%)

※()内は、前回の2012年度調査時のパーセンテージ

と、上位には生活必需品と言えるものが並びました。

しかし、ここで注目して頂きたいのが、「カーテン」の購入世帯比率が前回調査時の2012年度と比較して大幅に低下した他、他の品目においても2012年度と比較して低下しているものが多く見受けられる点です。

また、ほとんどの項目において2012年度の調査時よりも購入世帯比率が減少する中、「太陽光発電システム」の比率が10.5%から11.1%へ増加している点も、現在の社会情勢を反映している結果と言えるかと思います。

夢のマイホームを手に入れ新しい生活を始める際、家具や家電も一新して、新たな気持ちで生活をスタートさせたい…!!

そう思われる方が多いかと思います。

しかし、今回の結果を見ると、カーテンや証明器具、ルームエアコンやじゅうたん・カーペットなど、住居ごとのサイズに左右されるものについては購入し、それ以外の家電や収納用具などは手持ちのものを使用している方が多いようです。

もちろんこの調査は、住宅取得後“1年間”という期間を対象にした調査なので、1年目以降に手持ちの設備を買い替えた方もいらっしゃるかと思います。

耐久消費財と呼ばれるものは、その名の通り長い期間にわたり使用するものなので、転居して生活が落ち着いた後に、住居に合う、お気に入りの商品をゆっくり探すというのも新生活の楽しみとして良いのかもしれませんね。

この調査では、その他にも1世帯当たりの平均購入額上位品目を世帯主年齢別に分析した結果なども紹介されています。

下記URLより調査結果の全貌をご覧いただけますので、ぜひ一度お目通し頂き、ご自身が住宅を購入する時に住宅・引越し費用以外にどれくらいの出費が必要になりそうか、確認してみてくださいね。

▼住宅金融支援機構
 「住宅取得に係る消費実態調査委(2014年度)」
http://www.jhf.go.jp/files/300248843.pdf

〈write:せんむ〉

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