8月1日の見学会開催中に、お家の性能を測定しました。
外貼り断熱は夏の暑さにどれだけ強いのか、自分でも確認してみたかったのです。
測定時間はお昼の12時頃です。
測定機の写真も一緒に掲載しますので、ご覧になって下さい。
まずは、測定機の説明をします。
使用した測定機は2台。
>黄色い測定機は、表面温度を測ります。
>黒い測定機は、気温や湿度を測ります。(大きな文字が湿度、小さな文字が気温です)
誤差が出ないように、並べて同時の測定としました。
まずは、基礎データとして外に出て外気温と地面の温度を測りました。
これは、日の当たったアスファルトの温度です。
気温は34.1度ですが、アスファルトの表面は56.1度にもなっています。
触ると暑いです。
屋根もこれに近いかそれ以上の温度を示す事が予想されます。(屋根のが色が濃いので温度を吸収します。)
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これは、建物の陰になった部分のアスファルト表面です。
気温も少し下がって、33.9度、表面温度は40.1度とずいぶんと下がっています。
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たてもの南側の日当りの良い土の部分も測りました。
気温が、35.7度と上がっていまが、土の表面温度は41.3度と下がっています。
これは、土に含まれた水分の放射冷却による効果でしょうか?
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ここからが、建物内部の温度測定です。
基本的に近い場所の床と天井の表面温度と、それぞれの気温を測っています。
左が床、右が天井です。
1階 リビングです。
気温が約33.5度ですが、床は31.9度、天井が31.6度となっています。
天井の方が暑い事を予測していましたが、窓からの日差しも拾ってしまったのか、床の方が温度が高い結果となりました。
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2階 南面 の 子供部屋です。
気温が、33.5度、床が33.3度、天井が33.9度となりました。
天井が高いのは、屋根からの熱というより暖かい空気が上に上がるので天井の温度も上がったのかも知れません。
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2階、北東の角にあるクロゼットです。
日はほとんど射しませんが、通気用の窓が北と東に有ります。
気温は、33.6度ですが、床が32.3度、天井が33.2度となっています。
床よりも天井の方が温度は高いのですが、気温よりは低いのが特徴です。
朝から3時間ほど風を通していたのですが、気温まで上がっていません。
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1階 西側 キッチンです。 直接の日差しはまだ有りません。
気温は33.6度ですが、床は29.8度、天井は31.0度。
気温よりも低い温度を示しています。
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最後に、2階スキップフロアの勾配天井の表面温度を測定しました。
気温は、33.6度、表面温度は36.8度になっています。
暖かい空気が集まるのと、トップライト(Low-E入り)からの熱の影響です。
本当はもっと熱くなるのかも知れませんが、断熱材外側に通気層をもうけているので、
温度は下がっていると思われます。
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夏は、2階の屋根の表面温度からの影響で天井が熱くなり、過ごし難くなる事が昔の家では多かったのですが、
外張り断熱と、小屋裏(屋根)の空間と通気のおかげで思った程温度は上がっていないという事がわかりました。
また、不快指数を計算すると84%位にはなり、エアコンが必要となります。
しかし、1階は熱いですけれど軽装であれば、けっこう快適に過ごせると言うのも実感です。
それは、風が通るからです。
不快指数には通風が加味されていないので、
通風等をしっかりとしてあげればエアコンを苦手な人も大丈夫だな、と実感しました。

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