雑誌「建築知識5月号」に興味ある記事が載っていました。
それは、家に対する不具合の出方です。
何が一番多いと思いますか?
2位が、ひび割れ、3位が傾斜となっていますが、
1位は、3位の3倍の件数が報告されています。
その1位とは、「雨漏れ」なんです。
(住宅リフォーム・紛争処理支援センター2009)
雨漏れなんて、過去の物と思ったら大間違いのようです。
(財)住宅保証機構の調査データをもとに、雨漏れの発生件数を追ってみると、
(グラフを読んでいるので、だいたいです。)
  2000年  100件
  2002年  180件
  2004年  380件
  2006年  650件
  2008年  850件
と、すごいペースで増えています。
2009年には、とうとう1000件を突破し、1050件ほどになっています。
雨漏れが起きる場所はどこが多いと思いますか?
屋根の雨漏れを心配するひとが多いのですが、実際に雨漏れが起きているのは
壁がほとんどなんです。
屋根からの雨漏れは、壁の1/10位しか有りません。
なぜ、このような現象が起きているのでしょうか?
その原因は、庇の出ていない建物が多くなってしまっているからなのです。
庇の無いデザインは、すっきりしていてカッコいいですね。
でも、このデザインは雨の少ない欧州によく見られるのですが、
日本のように雨の多い地方には適さないと昔から言われてきました。
それでも、デザインを優先する設計士は少なくなく、結果的に雨漏れ件数が増えていると考えられます。
次回(1週間後位)には、どうすれば雨漏れが起きにくい家になるのか?をお伝えします。

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