今回は、原発に近づて来た事の話しです。
その前に、放射能の分布の地図が有ったので、状況を確認しました。
いつも集まる場所の分かりにくい場所に貼ってありました。
海岸線よりも、山沿いが高くなっている事がわかります。
今まで、何回も南相馬へは来ました。
それでも慣れません。
また、大きな地震が来たらどうしよう。
私が、南相馬にいる時に。
どう逃げようか、そんな事も考えながら、実は行っています。
南相馬市小高区の街も走ってきましたが、驚かされました。
下水の工事を行っているのです。
下水を工事すると言う事は、
この街に人が帰って来る事を本気で考えていると言う事です。
この事は、良い事なのか、止めておいた方が良い事なのか、私には判断出来ません。
ただ、私に子供がいたら、戻る事はしないでしょう。
この街の出身の方には申し訳ないのですが。
どれだけの人が戻りたいと思うのでしょうか?
問題は、戻れると言う事になると、
固定資産税等の税金も発生する可能性があると言う事です。
今は、帰れないので固定資産税は発生していません。
放射能が心配で帰りたくはない、でも帰れる環境を整えたから、固定資産税をかけるよ、
と言い始めたら。
売りたくても売れない不動産に、かかってくる税金。
そんな悩みも出てきてしまいます。
浪江市の海岸側にも行きました。
今回も、検問を越えます。
私どもは、玉川さんが以前建てたお家の点検のために特別に入らせて頂いています。
道路脇には、いまだに多くの残骸が残っています。
この辺りの残骸は、放射能をあびているので外に出す事が出来ません。
奥まで進むと、見えてきました。
煙突です。
福島第一原発の5・6号機の煙突ではないか、と言う事でした。
左には、クレーンも見えています。
原発がいいかどうか、と言う事をここで言おうとは思いません。
しかし、現場に行くとそのあまりにも大きな被害を知る事が来ます。
これは、絶対に報道を見るだけでは感じる事は出来ないでしょう。
次回は、「津波の被害を受けた街の今」をお送りします。