評価センターと今回は書かせていただきますが、評価センターとは何を評価するセンターでしょうか?
評価センターとは、お家をつくる際に「法律にあった作り方をしているか、」、「基準以上の性能が出ているか、」、「正しい材料を使っているか」などを審査したり、現場で検査してくださるところです。
家づくりの前に行う「確認申請」なども、私の会社ではここに頼んでいます。
一般的には、審査や検査などを行う機関ですので、あまり好かれてはいないのかもしれません。
「審査や検査など、通ればいいんだよ!」
という考えは、今も残っているようです。
評価センターがあるからこそ、安心して家づくりができる
「審査や検査など、通ればいい」
私はそのようには思っていません。
審査や検査があるからこそ、間違いの発見や、新しい発見があるのです。
審査官や検査官は、私とは見ているところが違います。
学び方も違います。
ですから、審査していただいていると同時に、私自身教えていただいています。
審査種類も増えてきて評価センターも大変そう!
最近は、お家も高度化して、審査する種類も随分と増えてきました。
例えば、今回の「グリーン住宅ポイント」の「高い省エネ性能等を有する住宅」は、4つの性能基準があります。以下の4つです。
- 認定長期優良住宅
- 認定低炭素建築物
- 性能向上計画認定住宅
- ZEH
要するに、この段階で4種類の審査方法があるということになります。
「一定の省エネ性能を有する住宅」になると、
- 断熱等性能等級4
- 一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
と、2つの性能基準が出てきます。
ところが、これで終わりではありません。
この中と、それ以外にも、まだ別の申請方法が隠れているのです。
例えば、
- 設計住宅性能評価書
- 建設住宅性能評価書
- BELS評価書
- フラット35S適合証明書
などなど、連続で読んだら舌を噛みそうな文字ばかりですね。
似た言葉も多く、混乱してしまいそうです。
審査官は、これらをしっかりと教えてくれます。
内容も、似てはいますが一つ一つ違うのです。
もちろん、これら以外にも様々な申請業務がああります。
「勉強になる」って言ってくださる審査官って、凄い!
様々な審査をしてくださる審査官ですが、何でも知っているわけではありません。
そのような時には、どのようになっているのか質問をされることがあります。
そのような際には、写真を使って説明したり、時には教えるようになる時もありました。
特に、ここのところ申請業務が多く、今まで行ってこなかったような種類の審査もしていただいています。
というのも、仕様書を見ただけで全てを理解するのは難しいため、チェックをしていただくためにも本来必要の無い審査をしてもらうからなのです。
それが、お客様の将来の安心に繋がると私は考えています。
ところが、普通の会社でしたら受けない審査でした。
本当は受けた方が良いのですが、お金がかかるだけなので受けません。
要するに、言い方を変えれば「面倒くさい客」なのです。
受ける人のいない審査を受けるのですから、審査官も内容をよく知りませんでした。
ところが、今回は審査官から当社のスタッフがお礼を言われたそうです。
「改めて調べてみて、とても勉強になりました」
と。
なかなか立派な、素晴らしい審査官がいたものです。
このような審査官とお付き合いできれば、より安心した家づくりに繋げることができます。
つくっているお家全てを私が検査することなどできません。
ですから、検査を第三者の目でみていただくことはとても大切な事です。
もう一つ、重要なことは誰に見てもらうかです。
今回のような、常に学ぶ姿勢を持った方に見てもらえているということがわかり、とても安心しました。