「那須食品」この名前を知ったのは今日が初めてです。
22日に宇都宮で行われた「第18回全国納豆鑑評会」で、栃木県で唯一入賞し、「特別賞」を受賞しました。
なかなか凄い会社ですね。
那須にはお店も出しているそう。
栃ナビに載っている口コミの評判もまずまず。
「春休みには行きたいね、」と妻と話していました。
そんな矢先、
「那須食品」が破産申請へ、 と本日の新聞に発表されました。
理由は、
東日本大震災の後、那須地区の観光客が減少した事で、集客が低迷。
スーパー等の消費低迷
が上げられています。
店舗を出したのが、2010年と震災の前の年です。
借入も有ったようで、今回のような自己破産申請準備になったようです。
私も、経営者の端くれとして、とても痛く思います。
たぶん、一番の理由は「東日本大震災による放射能の影響」でしょう。
経営者としては、逃げられない状況です。
本当に、このような事に巻き込まれた際には、どのようにすればいいのか?見当がつきません。
何しろ、放射能による影響と言っても、全く助けてもらえませんから。
法人の場合、借入が有っても、支払が有っても、猶予はないのです。
矢板でも似た様なことが起きているようです。
環境省が、指定廃棄物の最終処分場候補地に挙がったとたん、土地の販売が低迷したと言う話しも聞いています。
先日さくら市で開催された住宅見学会の際にも、このような質問をいただきました。
「この畳のい草は、どこ産ですか?」
今でも、多くの方が心配をされているんですね。
私も不安です。
ですが、闇雲に不安がっても仕方が無いので、放射能をたまに測って確認をしたりしています。
ちなみに、経営者は会社を潰してしまった場合、「生きている価値がない」といわれる事は珍しく有りません。
たとえ、今回の様な外的な要因が有っても同じでしょう。
経営者はいい車に乗って、贅沢をして、なんて思われているかもしれませんが、そのリスクや失敗した時の事を考えるとそんなに簡単な立場では有りません。
今回の様な被害による倒産だったとすると、他人事とは思えないのです。
栃木県は、ぎりぎりの範囲で、放射能によるひどい汚染は有りませんでした。
ですが、測ると分かりますが、栃木県も北の方は少し影響を受けています。
本当にギリギリ、風向き等の運が良かった、と感じる事が有ります。
もうすぐ、あれから2年。
今回の震災は、人工的な事による被害がとても大きく、様々な事で考えさせられます。

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