昨日開催した完成住宅見学会。
外張り断熱の威力か、かなり暖かいと好評でした。
では、実際に温度を測定するとどうだったのでしょう。
測定条件は下記の通り。
 見学会開催時間:10時〜17時
 測定日時:2013年2月24日14時頃:見学会開催中
 測定場所:2階寝室(エアコン有り)
      1階和室(エアコン無し・リビング・ダイニングと共有)
      各部屋の南側壁:天井・壁・床の表面温度、気温
 気温  :14時:3.0度(気象庁発表・宇都宮での温度)
 最高気温:12時:4.8度(気象庁発表・宇都宮での温度)
 天気  :晴れ
 風   :強い風有り(13.4m 気象庁発表・宇都宮での風速)
 建物:外張り断熱を利用した在来木造:壁・天井にはネオマフォームを使用
    1階:リビング・ダイニング・キッチン、リビングにつながった和室
    2階:寝室、子供部屋2部屋
    総床面積:38.5坪
    1階のドアは、階段室や、洗面脱衣所まで常に開放
    2階のドアは、寝室・子供部屋・書斎・収納とも常に開放
 暖房器機:エアコン1:1階リビング
      エアコン2:1階ダイニング
      エアコン3:2階寝室
            合計3台
      エアコンは、お施主様が家電屋さんで購入。
建物の状況:来場者数からの推定で、リビングへの入口ドアは、100回くらいは開け閉めがされていると推定。
   
1回の開放時間が平均1分とすると、開催時間の7時間のうち、1時間半以上リビングドアが開き外気が入って来たと考えられます。
窓も何度も開けていますが、回数や開放時間はわかりませんでした。
というのが大まかな条件だと思って下さい。
一般的な使い方とはかなりかけ離れているので、厳しい状況での測定となりました。
と書きましたが、ここまで読んでくれている方は、どれだけいるのか書きながら不安になっています。
が!!、まだまだ続きますよ!
ちなみに、天井・壁・床の表面温度を測っていますが、これらの気温の差が少ない程快適と言う事になります。
気温も測っていますが、表面温度計と測定器が違い、キャリブレーション(調整)もしていないので、参考値として下さい。
まずは、2階からお知らせします。
寝室:エアコン有り
   入口、ウォークインクローゼットのドアは開放
IMG_4670.jpg 天井の表面温度測定写真 20.1度
IMG_4668.jpg 壁の表面温度測定写真 20.1度
IMG_4667.jpg 床の表面温度測定写真 20.3度
IMG_4675.jpg 高さ約1.5mの気温 21.1度
2階の、壁、床、天井、気温は、ほとんど温度の差がありません。
なかなか快適な空間になっていると言う事です。
1階和室:エアコン無し
  リビングとの間仕切り戸は開放:リビングとダイニングからの暖房
  リビング入口のすぐ横でもあり、冷気が入って来やすい場所
IMG_4673.jpg 天井の表面温度測定写真 19.9度
IMG_4672.jpg 天井の表面温度測定写真 19.6度
IMG_4671.jpg 天井の表面温度測定写真 18.6度
IMG_4674.jpg 高さ約1.5mの気温 23.2度
1階は、床の温度が少し低くなっていますね。
これは、リビング階段のドアを開放にしているため、2階の冷気が下に落ちて来ているのかもしれません。
また、リビングのドアを頻繁に開け閉めしているので、2階に比べると冷気の出入りが格段に大きいので、その点も影響しているのでしょう。
1階も、通常通りに利用していただければ、2階のように温度差の少ない空間になると考えられます。
単純に、不安だけから断熱材を必要以上に入れようとするかたもいらっしゃいますが、予想以上のコスト高にもなってしまいます。
今回のデータを参考になさって、どれくらいの断熱を必要とするのかを、もう一度良く考えてみて下さい。

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