「総2階建ての家は安くなる」という「家づくり都市伝説」が有ります。
この事は本当でしょうか?
この事はどのような事を言っているか分かりますか?
総2階の家であれば、38坪の家よりも、40坪の家の方が安くなると言うのです。
大きい家の方が小さい家よりも安くなる、と言う事。
理由は、「無駄が無く、効率が上がるから」と思われているようです。
残念ながら、面積が増えれば手間代や工事、材料が増えるので単純に安くはなりません。
まさしく都市伝説ですね。
40坪の家の方が38坪の家よりも安くなる方法は無いのでしょうか?
実は有るんです。
それは、坪単価で表示する事です。
坪単価は、単純に面積で金額を割るので、大きい面積で割ると安くなります。
坪単価が安くなるので、お得感は増しますが、総額は増えてしまいます。
家の価格は表示方法が厳しく決まっていないので、安いと言えてしまうのですね。
それともう一つ、別例で安くなる事が有ります。
それは、鉄骨造で作る事です。
大手住宅メーカが採用している、プレハブ構造がこれに当たります。
鉄骨造は、自由な間取りを作りにくい構造です。
要するに、鉄骨造では木造のように自由な形にしようとすると構造が複雑になり過ぎとてつもなく費用がかかってしまいまうのです。
そこで、鉄骨造の場合には、無駄を排除した間取りよりも、構造的な効率を追求した間取りの方が安くなる事が珍しく有りません。
これらの事から、木造住宅の会社に話しを聞くときと、鉄骨造の住宅会社に話しを聞く内容で、帰ってくる答えが違ってしまい、「同じ家なのに何でだろ〜」となってしまうようです。
本当は、まったく違う家を単純に同じと考えてしまうと言う間違いをおかしているのです。
家づくりの難しい所は、同じ図面から同じ家をつくっても、同じ家は出来ないと言う事です。
ほとんどの人は、この事実に疑問を感じます。
でも事実なのです。
例えば、同じプラモデルを10人が同時に作り始めます。
同じ時間で、同じように10個のプラモデルが出来上がるでしょうか?
それぞれのプラモデルで色々な個性が出てくるはずです。
出来上がる時間もバラバラでしょう。
あなたは、あなたに合った、あなたの気に入ったプラモデルを選ぶのです。
この事は、家づくりをする際にはとても大切な考えです。
忘れないでくださいね。

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