住宅の柱や梁、土台などは工場で加工され現場で組みたてをします。
その工場での加工を「プレカット」と言います。
今回は、その「プレカット加工をしてくれる、真岡にある「テクノウッド・プレカット真岡工場」を見学してきましたので報告します!
外観は、まるでIT工場
工場は、真岡の工業団地内にあります。
外観はとってもキレイで、中にはIT工場でもあるのではないかという雰囲気です。
元々は、コマツの工場だったそうなのですが、現在はプレカット工場に生まれ変わっています。
毎月、約200等分のプレカット
中に入るとまた広い。
以前は特殊車両を作っていたのですが、今では立派にプレカットの専用工場になっていました。
沢山の機械が並んでいて、それぞれ加工方法によって機械が違います。
工場では毎月7000坪分の加工をしているといいますから、約200棟にもなります。
1棟の加工をするのに、3〜4時間ほどだそうです。
下の写真が材木を加工する機械です。
真ん中あたりに、材木があるのがわかりますね。
以前は、この工程を大工さんが「下小屋」という、大工さんが持っている工場でやっていました。
と言っても自宅の隣とかでやっていることがほとんどです。
大工さんが加工すると全て手で刻みますから、時間もずっとかかります。
加工の制度は0.5mm以下
プレカットの機会は、使っているとズレが出てきます。
加工している歯が切れなくなったり、そもそもすり減ってしまうこともあるでしょう。
そこで、毎朝基準の精度がきちんと出ているのか確認するための加工をしているそうです。
そのテストをしたのが、下の材料。
まるで、失敗したものが置いてあるようでした。
加工精度は「 0.5mm 」以下で、目標は「 0.2mm 」以下だそうです。
材木自体が、湿度などによっても伸び縮みをして寸法が違ってしまう性質を持っているので、この精度を保つのは大変な事ですね。
今でも、材木の表面をキレイにするための「カンナ」の加工はあります。
ただし、これも機械がやってくれます。
この薄い木くずが、その精度を物語っています。
合板も、機械加工
最近のお家は、家の強度を保つために合板を使います。
特に、床には24mmという厚い合板を用いるのですが、これも工場で加工しています。
合板は重いので機械で移動して加工します。
複雑な形の加工もします!
複雑な加工をすることができるマシンも1台導入されていました。
それが、下の写真です。
どのような事をしてくれるのかというと、1台の腕のような機械が、幾つもの道具を持ち替えて、材木を加工してくれます。
そのため、難しい形の加工もできるようになったそうです。
ただ、複雑ゆえ、時間はかかってしまうと言っていました。
例えば、このような加工をしてくれます。
勾配のついている屋根などに使われます。
ちょっとした角度の違いにも、対応しているのがわかりますね。
毎日、60台のトラック
この工場には、毎朝60台のトラックが来てプレカットされた材料を運び出すのだそうです。
その材料の一部がこちらです。
かなり広い場所に、かなりの量の加工済み材料が置かれています。
これらの材料は、ただ置かれているように見えますが、現場でも使いやすいように順番なども考えて置かれているのです。
その点をとっても、まさにプロの技です。
エスホームのお家の構造材の多くも、ここから出荷されています。
力仕事が多いので、働いているのは男性ばかりかと思っていたら、女性も3人程いるという事でした。
それほど力がなくても出来る仕事を任せているそうです。
見学も、できます!
この工場は、一般の方の見学も出来るます。
ご希望の方は、声をかけてくださいね!