当社では、壁下地に使用する合板は特殊な防虫合板を使用しています。
この合板、一般の流通ルートにはなく受注生産品なのです。
なぜ、わざわざそのような合板を使用しているのでしょうか?
それは、壁から木喰虫が出ることがあるためです。
シロアリとは違います。
外から飛んでくる虫です。
この虫、工事中に飛んできて工事中のお家の中に入ってきて産卵していくことがあります。
さて、そうするとどうなるでしょうか?
翌年の5~6月頃、孵化して壁に直径1mm程の穴を開けて出てくるのです。
そこで死んでくれればいいのですが、何匹かいるとペアリングと言ってまた卵を産みます。
もちろん、最初より多くなります。
それが、どんどん増えて、家を食べていく、、、
そんな状況になってしまいます。
最近は温暖化のおかげかこの虫が増えているようなのです。
工事中は、窓も開いていますし、どこからでも虫は入り放題です。
防ぎ用がありません。
それで、防虫合板を使用し始まったのです。
この合板の効用期間は5年です。
この間にでなければ大丈夫と思います。
薬品を使っているようで心配される方もいらっしゃいますので、少し説明します。
成分は「合成ピレスロイド」と呼ばれるもので蚊取り線香などに使用されている物と同じです。
シックハウスに対しても、「☆☆☆☆」(フォースター)と呼ばれる、現在の建築材料基準では最高等級の物にも指定されています。
比較的安心して使用できる材料の一つです。
虫という、小さな自然との戦いですが、とても大きなパワーを持っています。
侮らずに、しっかりと対応していきたいです。
ちなみに、似た虫も多くいます。
それは、食品を求めて発生するようです。

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