さて、新社屋、やっと少しは慣れたかな〜、と言う感じです。
工事中には、色々とお伝えしたいことも有ったのですが、
なかなか手が進まなくてブログを休んでしまいました。
遅くなりましたが、お役に立ちそうな事をお伝えしていこうと思います。
まずは、梁について。
この事務所は、普段皆さんにはオススメしていない、
梁の長さを4.55mで2階の床を作っています。
一般的には梁の長さは3.64mまでにしていただいています。
それ以上に長くすると、床が振動したり、音が響きやすくなってしまうのです。
下の写真の、赤い矢印の幅が問題なのです。
q.jpg
今回の事務所ではこのような梁が何本も有りました。
では、実際にこの梁はどのくらい強いのでしょうか?
内装の工事をする時に試してみました。
下の写真は、4.55mの長さの梁の下に柱を入れたところです。
大工さんがぴったり入れてくれました。
DSC08719.jpg
ところが、この柱を入れた段階で、ある重要な事を思い出したのです。
この梁の上には、書類がたくさん乗っている。
たぶん、200kgくらいはあるでしょうか?
   (計っていませんのでわかりませんが、、、)
心配なのは、その書類をどかすと、
書類の重みでたわんでいた梁が元に戻って
柱と梁の間に隙間が出来てしまうのではないか、という事なのです。
梁が元に戻って、柱と梁の間に隙間ができるとどのような問題が起きるかというと、
隙間の空いた柱と梁がぶつかり合ってカタカタ言い出す事が有るのです。
そこで、早速実験です。
梁と柱を止めてあったネジを取り外し、
上に乗っていた大量の書類をどかしたのです。
「柱と梁の間に、少しは隙間ができたかな〜、」
と思って見に行くと、ほとんど隙間はできず、
完全に隙間ができるような状態にもなっていませんでした。
一部少しだけは浮きましたが、基本的には接触しているという事です。
下の写真が、それです。
DSC08721.jpg
思ったよりも、梁は強いですね。
構造計算をした結果によると、
0.6mmの隙間が出来る筈なのですが、
その隙間も出来ていませんでした。
その分、一部が少しだけ(1mmにも満たない隙間です)、
浮いたようになったのでしょう。
このくらいは、誤差の範囲ですね。
そんな強い梁ですが、飛び跳ねながら移動するとやはり多少は揺れます。
梁の幅が長くなると、鉄骨でもなんでもそうですね。
完全に硬い床はなかなかありません。
スタッフのT塚君は、飛び跳ねながら移動するんです。
止めるように言っているのですが、なかなか聞いてくれないのです。
困ったのもです。
まあ、そんな事は置いておきましょう。
注意していただきたいのは、単純に4.55m幅の梁ができるという事ではありません。
ですのでオススメはいたしません。
ここでは、いろいろな計算をしたり、材料を選んだり、
間取りもそれに適した形にしています。
これらの事は特殊なノウハウなのでここには書けませんが、
ぜひ事務所に見に来てくださいね。

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