熱いというのは言い過ぎですが、コンクリートは固まる時に熱を持ちます。
1月に、寒い中基礎の作成に入りました。
この家のお客様は仕事でもコンクリートを使用しているプロフェッショナル!
私も緊張してしまいました。
と言うのも、コンクリートは寒い時期に施工するのは難しいのです。
もちろん、その事はお客様もご存知。
寒いと、コンクリートの化学反応が遅くなり、強度が出るのが遅くなります。
また、最悪、固まる前に凍ってしまうと強度が出なくなるのです。
そこで、今回は、コンクリートの温度を測ってみました。
温度計は、表面温度を測れる測定器です。
まずは、ベース(基礎の下の部分)を施工した時の温度です。
測定時間は12時、お昼頃です。
外気温は、6度位だとおもいます。<これは正確でありません。>

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さて、2箇所の温度を測っていますが、どちらがコンクリートの温度でしょうか?
答えは、右! なんと9.5度にもなっていました。
左は、隣の地表の温度です。
次に、基礎の立ち上がりを施工した時の、次の日の温度です。
測定時間は、朝の8時半くらいです。
打設してから20時間以上たっています。

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今回も、左が地表温度、右が、コンクリートの温度です。
立ち上がりの外周部、それも日陰の部分なので条件の悪いところの温度です。
ただし、立ち上がりの部分は高さによる温度差が出ていました。

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左の写真は、私が測定した中でも高い方です。最高温度は7度を超えていますね。
右が気温ですので、しっかりと化学反応が起きて発熱している事が確認出来ました。
私もこの時期は本当に緊張しますが、実際に測った事で安心出来ました。

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基礎の養生は、上の写真のようにブルーシートをかけるのですが、このシートの効果が大きい事にも驚かされました。
施工により、保温用のスポンジのような物が入った保温材も使用します。
今回も、立ち上がりの際に使用しています。

★ コンクリートのまめ知識 ★
コンクリートは、水との化学反応で硬化するので、乾かしてはいけません。
濡れたままでそっとしておくのが良い!とお考え下さい。