今年の10月から保証制度が完全に変わり、保険になります。
それにともない、建築途中に受けていた検査の内容が変わってきます。
さて、検査は仕様がきまっていてそれに適応しているか確かめるのですが、その仕様がいつのまにか低くなっている事に気付きました。
例えは、基礎のコンクリート強度ですが、
 以前は、 24N/mm2、寒い時は27N/mm2となっていました。
 保険になって、21N/mm2以上、とだけの指定になったのです。
保証制度の時には、昔の住宅金融公庫の仕様が厳しく決められていたので、それを元に考えていました。
でも、現在ではそれを守る必要が無くなったのです。
この事はこれから家づくりを考えているあなたにとって、良い事でしょうか?悪いことでしょうか?
単純に建築業者から言わせれば、守らなくてはいけない仕様が緩くなるわけですので、現在のような不況とか言われている時には、コストダウンが出来るので喜ぶ人もいるでしょう。
でも、今回の保証から保険へ制度が変わるという事の一番の目的は消費者保護のはず。
今まで色々な制度や法律でせっかく住宅性能を上げて来たのに、あれは何だったのでしょうか?
あの仕様を逆手に取れば、品質とは別に、うまい営業トークや一見安い家が出来てしまいそうです。
消費者も、今まで以上にしっかりした知識を持って、建築会社選びを厳しくしなければいけない時代になりそうです。