屋根の勾配を取りたくない時には、一般に使われる「コロニアル」や「瓦」は使えないので、
「ガルバニウム鋼板」という板金の材料を使います。
と言っても、屋根は日差しが当たり熱くなりますね。
そこで、その暑さを和らげるために、遮熱の機能を持たせた材料が有ります。
赤外線を反射して、屋内への熱伝導を減らすのだそうです。
実際に、どのくらいの性能があるのかを見てみました。
遮熱、と言うことなので本来は供試体の裏側の温度を測るべきなのですが、
カタログに掲載されている温度測定が表面を測っていることから、
表面の温度を測ることにしました。
まずは、1回目。
外で測りましたが、あえなく玉砕。
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風があり、温度変化が大きくて測定中止です。
2回目、今度は屋内で測りました。
日当たりの良いテーブルの上にサンプルを置きました。
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今回は、これらの6ポイントの表面温度の測定結果をお知らせします。
一番上の左から、右に測りました。
手の陰になって、温度変化を起こさないためにです。
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一番上、左:レッドブラウン:日射反射率49%、温度45.8度
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一番上、中:ブラック:日射反射率46%、温度47.4度
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一番上、右:ダークブルー:日射反射率49%、温度48.0度
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一番下、左:オレンジ:日射反射率52%、温度44.1度
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一番下、中:シルバーメタリック:日射反射率47%、温度41.9度
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一番下、右:フリントグレー:日射反射率49%、温度46.3度
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サンプルを置いた机の上:33.3度
でした。
温度に影響するのは、色、というのはよく知られていることですが、
最近は塗装の改良で温度の影響を減らすことができるようになってきました。
それでも、「シルバーメタリック」が一番温度が低かったので、
色による温度低下にはまだ勝てていないということが良くわかりますね。
実は、このサンプルの中で唯一遮熱機能を持っていないのが、
この「シルバーメタリック」なのです。
それでも、温度は一番低い結果となりました。
特に、屋根勾配が緩い場合には、屋根裏が熱くなりがちです。
屋根の材料の色の選び方だけで、快適性や消費電力が変わってしまいますので、
よく考えて選びましょうね。

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