昨日、3年程前にお家を建てさせていただいた方から、
お客様をご紹介いただきました。
このお客様、実はとても深い思い出が有るのです。
お引き渡しの予定が、2011年3月17日。
そう、あの東日本大震災の6日後だったのです。
そしてこの方のお家は、
地盤調査をして、地盤がとても悪いという判断をして
地盤補強もしっかりとやらせていただいていたお家なのです。
でも、この地盤補強、実は悩みました。
その理由は、大手住宅メーカー(それも高価格帯の会社)で地盤調査をした所、
「地盤補強の必要は無い」という結果を出していたのです。
地盤補強をするには、数十万円の費用がかかってしまいます。
このような場合、私が地盤補強の提案をしても、
売上を多くしたいがために、私が無理に言っているのではないか、
そう思われてしまうかもしれません。
そんな心配が有りましたが、
お施主様は、しっかりと私どもの測定データと向き合って、
地盤補強をさせて下さりました。
そして、お引き渡し前のあの地震です。
このお家の近辺は、大きな被害が出ていました。
局地的に揺れが大きかったようなのです。
お施主様の納屋も、後ろの家の倉も、
他に比べても大きな被害が出ていました。
私どもが建てさせていただいたお家は、、、、
全く無被害とはいかなかったまでも、
構造に関する大きな被害などは無く、
少しの補修でお引き渡しする事が出来ました。
ご紹介していただいたお客様も、
今回のお打ち合わせには同席していただき、
このような思い出話をさせていただきました。
あのとき、地盤補強をしないで良いと言うデータを信じて、
家を建ててしまったら、どのようになってしまっていたのだろう??
「きっと、沈んでいたよね、、」
お施主様とは、そんな話しをさせていただきました。
住宅メーカーはたくさん有り、考え方が全く違っています。
同じ家でも、考え方により、
お家の出来上がりの感じ方、実際に住んだ時の印象、
安心感、それらが全く違って来てしまうのです。
そんな大切な事を、思い出しました。
今日は11日。
東日本大震災から3年と5ヶ月が経ちました。
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写真は、震災後に私の所に支援物資が届いた時の写真です。
支援活動をしている仲間が、仕分けをしてくれているところです。
茨城、神奈川(しゃがんでいる人)、長野、遠くは奈良(立っている2人)からも
来てくれました。
支援物資を運び、活動をさせていただきました。
今でも、このメンバーとは支援活動は続いています。
まだまだ先は長いようです。

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