断熱を考えるとき、
外回りの外壁や窓を考えます。
しかし、そこに疑問を持っていました。
そのきっかけは、
実際に住んでいた方のお家で見せていただいた
サーモグラフィーの画像でした。
そこは2階の子供部屋。
下にはリビングがあります。
その子供部屋で一番暖かいと輝いていた場所は、
なんと床だったのです。
予想以上に、1階のリビングから熱が逃げていたのです。
その事が、
「新建ハウジング・プラスワン 2017年1・2月号
 松尾 和也の エコハウス設計作法」
に掲載されていました。
例えば、リビングの熱は、
リビングからどのように動くのでしょうか?
なんと、外部への熱の移動は
38%にしかならないそうなのです。
と言う事は、
屋内の廊下や2階の部屋に移動する熱が
62%もあると言うことになります。
その説明が書いてあった写真がこちらです。
IMG_1036.jpg
廊下や2階へは、31%づつ逃げていると言っています。
思ったよりも、多いですね。
「家全体の断熱性能を高くするから関係無いよ」
と思われるかもしれません。
しかし、それが使っていない部屋だとしたらどうでしょうか?
ここで思い当たるのが子供部屋です。
子供部屋は、お子さんが出て言ってしまえば
ほとんど使わなくなってしまいます。
それでも、そこに熱を移動させてしまう事は、
勿体無いと思うのは、私だけでしょうか?
実は、エスホームの事務所はこの事を考えて、
通常は断熱材を入れない
仕切り壁の部分にも断熱材を入れました。
改めて、間違っていなかったと確認させていただきました。
他にも考えられるのは2世帯住宅です。
規模が大きくなったり、
利用する時間帯が違ってくる場合には、
利用するゾーンで断熱を分けるのも良いのかもしれませんね。

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