熊本の地震被害の報告が、建築の専門誌でもされるようになりました。
特に今回の地震は、本震と間違えたほどの地震があり、それから本震と
大きな揺れが2回もあるという珍しい地震でした。
東日本大震災の時もそうでしたが、
地震災害は起きるたびに複雑なことがわかり、
予測したり、被害を防ぐことが難しいと言われるようになっています。
地震に強いと言われていた大手プレハブメーカーも、
全壊の建物があったようで、業界としても注目されました。
今回、住宅専門誌である「日経ホームピルダー 2016年6月号」で
注目されたのが、ホールダウン金物です。
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このホールダウン金物が破断してしまった事が今回のタイトルにも上がっています。
ホールダウン金物とは、お家の基礎と柱を太いボルトで結び、
お家が基礎から外れてしまわないようにするボルトです。
阪神大震災の時には揺れが縦方向のため、お家が基礎から外れてしまいました。
そのようなことが無い様に、基礎と建物をボルトで結ぶ様になったのです。
下の写真の、柱の左側についているのが、ホールダウン金物です。
ボルトが下に伸びていますが、基礎にまで埋まっています。
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このホールダウン金物ですが、注意があります。
会社により、使い方が違うのです。
何が違うのかと言いますと、基本的な施工方法は同じなのですが、
使う本数が違うのです。
少ない会社は3本くらいしか入れていません。
私の作るお家の場合には15本〜20本くらいは入っています。
それだけ、会社により考え方が違うのですね。
当然、多い方が効果が期待できるわけです。
今の木造住宅は強度を高めるために金物が多用されています。
しかし、せっかくの金物でもその数を減らそうとしては意味がありません。
少しだけ入れても耐えられるわけがありません。
今回の「ホールダウンの破断」という事をあなたが経験してしまわない無いように
どのように施工されているのかを、しっかりと確認しましょう。

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