先日の見学会でも注目されたスキップフロア。
実際に作ろうとすると面積を大きく取られたりしてしまい、
雑誌で取り上げられるほど実際に作る方は多くありません。
それでも、上手に使うととても面白い空間を作ることができます。
そこで今回は、スキップフロアの上手な使い方を紹介します。
まずは、こちらの写真です。
工事中なのでわかりにくいかもしれませんが、
写真右中心上あたりにある、合板の貼ってある部分がスキップフロアになります。
合板は、見学会の安全のために貼ってあるものなので、
実際にはもっと綺麗な手すりを取り付ける予定です。
DSC00053.jpg
このスキップフロアの下の部分は、大きく空くことになります。
その部分に、今回は「ご主人の隠れ家」を作りました。
左にある、柱の間から入っていきます。
そうすると、奥に3畳の部屋があるのです。
天井は飛び跳ねると頭にぶつかるほどの高さですが、
その閉鎖感がまた良いのです。
隠れ家と言っても、単純に部屋を作るわけには行きません。
そこで、幾つかの工夫をしています。
こちらの写真をごらんください。
これは、「隠れ家」の壁と床の構造です。
DSC00055.jpg
柱の下に横たわっている木が土台です。
「隠れ家」の床は、土台や基礎の上側よりも下になるのです。
ここに単純に壁を作ってしまうと、壁が冷えてしまい結露を起こしたり、
部屋の足元が冷えたりと良くないことが起きてしまいます。
そのような事が起きないように、しっかりと断熱材を入れています。
もう一つのポイントは金物です。
右の柱下の方についている金物がわかりますか?
これはホールダウン金物と言って基礎と柱を直接繋げている大切なボルトです。
この写真にはこのホールダウン金物が4本も写っていますね。
強い家にはこの金物がたくさん必要なのです。
では、どのような時にこのホールダウン金物が役に立つのでしょうか?
最近の熊本であった地震や、阪神大震災で起こった地震で、
縦に揺れた時に効果があります。
縦に揺れると、家の本体が基礎から浮いてしまうのですね。
それでは、家の強度を保つことができません。
阪神大震災では、実際に基礎から家がずれてしまった事例が多く見られたようです。
ホールダウン金物は、少なくても10本以上は欲しいところです。
あなたが立てようとしているお家には何本くらいのホールダウン金物が使われているのか、
しっかりと確認してくださいね。

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