先日、お客様の話で2×4工法は気密が高いという説明を受けているという話を聞きました。
これは、正しいのでしょうか?
確かに、昔は通常の在来木造と比べ圧倒的に気密は良かったと思います。
ですが、当社のように通常の在来木造と大きな金額の差が無くても外断熱工法を用いて気密をきちんと取る会社も出てきています。
また、内断熱の会社は外壁面にボードを貼っている所も少なく有りません。
この場合、天井を工夫すれば建物の周りを合板でふさぐ事になるので、2×4と同等の気密をとれると考えることは難しく有りません。
当社では、外壁面に外断熱のボードを貼り、その後にボードとボードの間にテープを貼ります。
    (この工程は2×4には無い工程です)
このテープがどのくらい役に立つかというと、テープを貼らない場合断熱材を1.5倍の厚さにしなくてはいけないくらいなのです。
また、2×4は壁厚が90mmしか無いので厚い断熱材を入れる事が出来ません。
これらを考えると、2×4の気密、断熱は現在の一般的な建物と比べても優位性は無くなっているといえます。
伝統的と言われていた在来木造の家で、これだけの性能がこの価格で出せるようになったのは、日本中にある工務店ががんばった結果です。
家は進化しています。
なのに昔と同じ話や説明をしています。
これは現在では間違った知識になってしまっているのです。
もっともっと、正しい知識を皆さんにお伝えしなくてはいけない事を実感しました。
床下地合板も、昔は在来木造は貼っておらず、2×4は12mmを使用していました。
現在の多くの在来木造は24mmを貼っています。これは2×4の2倍の厚みとなっています。