余剰電力売電の10年間を過ぎた太陽光発電、
どのようにメーカーが考えているのかが日経産業新聞2015年11月24日に掲載されていましたのでお伝えします。
太陽光発電の余剰電力発売が始まったのは2009年。
その時は48円/kwでした。
今考えると高いですね。
当時は、パネルもとても高かったのですが。
2009年前後に太陽光発電設備を導入したのが40万世帯にもなるそうです。
10年経った2019年以降、余剰電力の買取方法が変わります。
まだ決まっていないのですが、日経産業新聞によると
自由取引で「10円代」と1/4に下がりそうだと言っています。
ただし、そこまで安くなるのであれば、
自分の家で使うことができないかと考える消費者も少なくないとの事。
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もう一つポイントが有ります。
10年目には太陽光発電設備は、発電した直流の電気を交流に変換するための
パワーコンディショナーを交換する必要があるのです。
これは寿命のためです。
ずっと使えるわけではないのです。
10年しかもたないのです。
そう、今回は同じ時期なんですね。
そこで、電機メーカーではこの機会に一緒に蓄電池も導入出来ないかと考えているようです。
要するに、
太陽光発電用に使っていたパワーコンディショナーと、
蓄電池用に使っていたパワーコンディショナーを
一体に出来ないか、と言うことです。
両方とも直流発電ですから、都合がいいのですね。
ただ、その際には蓄電池の価格がもっと下がらないと現実的ではないようです。
そこで、日産「リーフ」のような車に充電しては、とかも言われていますね。
ここまではよくある話。
この記事を紹介しようと思ったのは、ここまでの内容ではありません。
最後の段にちょろっと書いて有った事に引っかかったのです。
その内容とは、
「エネルギー消費量の多い給湯器『エコキュート』を昼間に運転することも考えられる」
という内容です。
お家のエネルギー消費量のうち、
半分は給湯器と暖房で使ってしまっています。
今までは『エコキュート』を深夜に動かしていました。
これはエネルギー消費量が少ないからではなくて、
電気代が深夜電力で安いので夜中に発熱させていたのです。
それを、昼間に余った電気で発熱するようにすれば、効率がいいのではないか?
という考え。
これは正しい。
なぜ、今までこんな簡単な事が思いつかなかったんでしょう。
それでは、暖房のエネルギーを蓄える方法はあるのでしょうか?
有ります。
皆さんご存知の、エネルギーを使いまくると悪評高い蓄熱暖房。
あれも深夜電力を使って熱を蓄えているので、電気代はそこそこに落ち着くのです。
それを、昼間の太陽光発電の余剰電力で加熱するのです。
そんな事が出来れば、今までの問題児が一気にエコの申し子になる、かも?
夜のエネルギーはほとんど使わなくて、
昼間に余った電気でエネルギーの半分をまかなう事が出来てしまいます。
実際に、エコキュートと蓄熱暖房の両方を使った場合、
太陽光発電の容量で足りるのかとか考えなければいけませんし、
天気の悪い時は?など疑問が生じますが、
IoTとか言われている時代です、決して出来ない方法ではないと思うのですが。
まして、蓄熱暖房を直流で温めればエネルギーロスも少なくて済みます。
シャープが最近直流エアコンを開発しましたが、まさに同じような考えです。
でも、シャープも余った電力は蓄電池に貯めるように考えているようです。
最新の技術を使おうとしてしまうのが日本ですね。
もっとシンプルで良い方法が有るというのに。
蓄熱暖房自体は、シンプルで古い技術なので応用しやすいはず!
エコキュートは、太陽光発電のように電力が変動するのは
苦手てだと思うので工夫が必要ですが、
蓄熱暖房の加熱だけであれば、なんとか、ならないでしょうか?
どこのメーカーか、作ってくれないかな〜〜
出来るのは、パナソニックさんくらいかな、、、、

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