今作られているお家は、人が滞在する部屋(居室と言います)に換気扇をつけなくはいけません。
法律にも定められている、とっても大切な設備です。

換気扇は、シックハウス対策のため

なぜ、換気扇をつけることになったのかと言うと、その原因はシックハウスにあります。

シックハウスという言葉は最近聞かなくなりましたので、簡単に説明します。

家の中で体調が悪くなる「シックハウス」

シックハウスとは、主に新しい建物の中に入ると、気持ちが悪くなったり、頭痛がしたりする症状が出てしまう事を言います。

アレルギーのようなものでもあるので、誰もに出るわけではありません。

その原因とされたのが「建築材料」に含まれている接着剤などの化学物質です。
特に「ホルムアルデヒド」が疑われました。

それらが気化して部屋の中に溜まり、体調を悪くします。

ひどい方は、せっかく建てた新しい家に住めなくなってしまったりもしたようです。
ある学校では多くの子供達に反応してニュースになりました。

そのようにならないために考えられたことが2つあります。

  1. 化学部質を使う量を抑えた建築材料を使う
  2. 部屋の空気を入れ替える

です。

今回のお話は、この空気の入れ替えについてです。

空気の入れ替えは、2時間に1回

空気の入れ替えについては、量が決まっています。
2時間に1回は部屋の空気全部が入れ替わる必要があるのです。

たまに窓を開けて空気の入れ替え、というのはダメなのです。

そこで、換気扇が必要になります。

ところが、この換気扇にも何種類かあり、その選び方で快適性が大きく変わります。

なぜそれを改めて書いているのか。
それは私が快適でない換気扇のついた住まいに昨年末から住んでいて、予想以上に寒い事を知ってしまったからなのです。

換気扇には、熱交換が欲しい!

私が今住んでいる住まいには、単純な「第3種換気扇」が付いています。

これです。

3種換気扇は、寒い!

第3種換気扇 吸気口

と言っても、これは吸気口。
ここから、新鮮な、とっても冷えひえの空気が部屋の中に入ってきます。

換気扇は、ユニットバスについているものが利用されていて、そこから住まいの空気が吸い出されています。

これは本当に寒いんです。
風がヒューヒュー入ってきます。

それはそうですよね。
私の住まいは宇都宮ですが、深夜の気温は0度位になりますし、早朝は−5度にまで冷えます。

その、−5度の空気が部屋の中に入ってくるのです。

そして、この吸気口の下にあるのが、これ。

第3種換気扇 吸気口 ベッド
第3種換気扇 吸気口 ベッド

私のベッド。
それも、私の頭側です。
よけい寒い。

「頭の位置を変えれば?」と言うのはわかるのですが、そうもいきません。
隣部屋の子供から、イビキがうるさいとクレームが来てしまったのです。
寝るときには、ここに私の頭が来ることに。

上からは、冷たい空気が〜〜〜、ヒエヒエ〜〜。
何度も書いていますが、本当に寒いのです。

早朝は、−5度の空気が私の頭に降りかかってくる、そう思ってください。

いえ、あなたの頭に毎朝−5度の空気が降りかかってくると想像してみてください。
健康でいられるわけがありません。

蓋を閉めればある程度防げるのですが、少しの空気が漏れてくるのがよくわかります。
築9年程になるので、パッキングが痛んで隙間ができているのです。

実を言うと、最初にお見せした吸気口の写真はインチキです。

あまりにも寒いので、仕方なくテープで隙間を埋めています。
今は、このような痛々しい状況です。

第3種換気扇 吸気口
第3種換気扇 吸気口

元々は健康のためにつけた換気扇ですが、とてもではありませんが健康でいれる自信がない環境を作り出してくれています。

そこで、寒さを和らげる換気扇が必要なのです。

換気扇には、2種類があります

換気扇には、いくつかのタイプがありますが、私は大きく分けて2種類だと思っています。
その2つとは、

  1. 空気を入れ替えるだけの換気扇
  2. 熱を逃がしにくい換気扇

です。

1.の「空気を入れ替えるだけの換気扇」は、キッチンやトイレなどについているよく使われている換気扇です。
空気を入れ替えるだけなので熱も逃してしまい、とても非効率です。

2.の「熱を逃がしにくい換気扇」とは、「熱交換」と言う、熱を取っておいてくれる(簡単に説明するとですが)機能を持った換気扇です。

エスホームの家は、最初から「熱交換」を使用

実は、私はあまりこの2つの換気扇について気にしていませんでした。

と言うのも、エスホームは「全熱交換」の機能のついた換気扇を最初から使っていたためです。

それに、3種の換気扇が、あんなに寒いなんて知らなかったことも原因です。

「熱交換」は、フィルターにて行われている

では、「熱交換」は、どのように行われているのでしょうか?

下の図をご覧ください。

熱交換換気扇の仕組み
熱交換換気扇の仕組み:パナソニックのHPより

仕組みは簡単です。

部屋の中から出て行く空気と外から入ってくる空気をある特殊なフィルターに通し、クロスさせます。

ただし、混ぜるのは熱だけです。

空気は混ざりませんので、安心してください。

これだけのシステムで、60〜70%の熱を取っておいてくれます。
(もっと高性能なものも、低いものもあります。)

この効果がバカにできないのです。

私が身を以て実感しました。

今でも多い「3種換気扇」

このような事実があるにも関わらず、今でも「3種換気扇」を標準採用している住宅会社はたくさんあります。

それも「高断熱・高気密」を売りにしている住宅会社でさえ、です。

多分、住宅会社の人たちも知っているのでしょう。

それでも、やめません。

そのような所でコストカットしているのです。

断熱や気密の性能も大切ですが、快適さの方が大切だと言いたのです。

全熱交換の換気扇を見れるのは、見学会!

この換気扇を見ることができる機会があります。

それが、今週末に開催される「完成見学会」です。

見学会の開催日時は、

2019年2月23日(土)・24日(日)
          10:00〜17:00
       25日(月)
          10:00〜12:00

となっています。

見学会につきましては、下記アドレスのHPをご覧ください!

https://www.shome.jp/topics/event.html

今回のお話は、少しわかりにくかったかもしれません。
そのような方は、ぜひ見学会で私に聞いてくださいね。

それでは、見学会でお会いしましょう!

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