白蟻におかされている家のお客様との打ち合わせで、白蟻の話が出ました。
「白蟻にやられても家は壊れない!」
と、大工が言っていたそうです。
私は、「えっ!」と、思いました。顔も当然そんな顔になったでしょう。
確かに、白蟻に食べられたからと言って家が壊れたと言う話は聞きません。
でも、それって本当でしょうか?
白蟻が食べ始めると、爪で押しただけでその木材は大きくへこみます。
手で掻いたり、カナヅチで叩けばあっという間にぼろぼろになります。
釘も効かなくなっているなっているはずです。
そのような家が、壊れないとは私には思えません。
また、昭和56年以前の建物は、耐震基準が全く違います。
阪神大震災やそれ以降の地震でも、倒壊した建物は昭和56年以前が多かったと言う事ははっきりしています。
このような事を考えると、今回のお客様の家はすぐに壊れる事は無いと思いますが、地震や台風などで危険な状態になる可能性も高いと私は考えています。
もちろん予算とか色々な悩みは有ると思いますが、このように白蟻被害が大きい場合には、なるべく早く、事故が起きる前に対処をした方がよいでしょう。