家づくりをする際に、換気扇に注目をする方はどれだけいるのでしょう?
換気扇の営業担当の方が嘆いていました。
「大きな会社でないと換気扇には興味を持ってくれない、」と。
「換気扇くらい、安いので良いよ」
と言うのは大きな間違いです。
ナゼかと言えば
良い換気扇を使った方が、快適で電気代も安くて済む、
そんなお家になるのです。
現在、換気扇は法律上で居室にはほとんど必ずと言っていい程付けなくてはいけません。
それも、24時間回しっぱなしにしないといけないのです。
なぜ、法律にまで定めたかと言うと、
シックハウスの問題が起きたから。
換気して、外部の空気を入れれば、シックハウスは防げると考えたのです。
実際に、換気扇を24時間動かしっぱなしにしたらどうでしょう?
寒い冬等家の中が暖まるわけがありませんよね。
その分暖房器具をガンガン動かす、
そのような生活になってしまうのです。
それに、外から入って来た冷たい空気は、
部屋の下の方にたまり部屋の温度差が出来て不快感を感じてしまい、
よけい暖房を強くする、そんな生活になってしまうのです。
断熱性能をあげても、
まともに換気扇を回したらこの現象は防げません。
何しと、強制的にすきま風を作っているのと同じなのですから。
これでは、快適でもエコでもありません。
そこで私がぜひ使っていただきたい換気扇は「熱交換型」と言う物です。
「ロスナイ」と言う呼び方も有名ですね。
これは、家の中の熱を60〜70%くらいは取っておいてくれる換気扇です。
微妙な数字ですが、効果は大きいです。
また、省エネの計算をする時にも効果の大きさを実感出来ます。
下の絵は、パナソニックさんのHPからお借りしました。
とても分かりやすい絵で、各社とも構造は同じです。
img_kicho_netukou01-1.gif
要するに、家から出す空気と、入って来る空気を、
「熱交換素子」を使って、熱の受け渡しをさせてあげる。
というシステムです。
私が建てさせていただいたお家には、
全てこのシステムを採用しています。
換気扇を気にされる方で、
1種とか2種とか3種とかを気にする方もいらっしゃいますが、
あまり意味は有りません。
1種でも「熱交換」の機能を持っていない換気扇が有り、
エネルギー的には意味が無いのです。
ぜひ、「熱交換型」で有るかどうかを確認して下さい。
最近は、「PM2.5」にも対応した換気扇も出てきました。
ニュース等で良く聞くようになった「PM2.5」は、
花粉よりも小さく、防ぎにくいのです。
まだまだ種類は少ないのですが、「PM2.5」対応の「熱交換型」も出始めています。
そのHPを紹介させていただきます。
http://panasonic.jp/kanki/air-tect/index.html
この換気扇は、ダクトタイプなので使用が難しい面も有りますが、
これから色々なタイプが出ると良いですね。

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