家を建てる時に気になることの一つに価格があります。
多くの方は、この価格に敏感になっているでしょう。
実際に、私もお客様にご提出させていただいている見積りの価格には非常に神経質になっています。
しかしながら、最低限の価格で建てようとする方も少なからずいらっしゃいます。
当社のお家は、最低の価格設定はしていません。
もっと安くする事は可能です。
では、なぜそれをしないのでしょうか?
この事は、とても大切なので知っておいて下さい。
まず、住宅産業はクレーム産業とも言われています。
小さな会社でも、大手でも、つくったお家に問題を抱えている事は少なくないのです。
我が社も、昔は少しありました。
それを解消するには、やはり幾つかの構造の修正をして行きました。
おかげさまで、全く不具合が出ない、とまでは行かなくてもメンテナンスの時にはほとんど補修は必要無くなって来たのです。
これは、建材全般に言う事が出来ます。
ドアと設備とかも、安い物はあるのですがあまり良いものではありません。
あるお客様は、ご両親の知り合いの大工さんにこんな事を言われたそうです。
「家なんて、30年持てばいいんだよ!」
あなたは、この言葉をどのように思いますか?
荒川の知り合いは、
「家なんて、10年持てばいい」
と言う人もいたそうです。
家にとって、10年なんてあっという間です。
残念ながら、私がつくっているお家はこのような方にお役に立てません。
基本となる考えが全く違うのです。
お家は、家族が生活する大切な場所でもあります。
でも、、震災以降私が家に付いて感じた事、それは
「家は、家族が帰る場所である」
と言う事です。
普通に生活していると分かりませんが、支援活動等をしてこの事を痛烈に感じました。
いつでも帰れる家がある、それがどんなに安心かつ大切な事か。
そんな事を考えていると、価格で勝負する様な家をつくる事は難しくなって来るのです。
もちろん、コストを落とすための努力はしているつもりです。
分譲地等で建てさせていただいた時に、他社で建てたお家の方と比べられて
「高いお家を買ってしまったな、、」
とも思いたくないですから。
家づくりでは、かける所にはかけなくてはいけない。
それが私の答えの一つです。

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