「陽だまりの樹」がセブンイレブンで販売されていて、久しぶりに読んでみました。
実は、手塚治虫のマンガは苦手な所が有りました。
所々に変なおちゃらけ見たいのを入れるのが苦手だったのです。
今回はテレビでもドラマ化するのでマンガを発売したようです。
「陽だまりの樹」が連載開始されたのが1981年、31年前の作品です。
読み始めて、すぐにはまってしまいました。
内容は、江戸時代後期からの医師と武士の生き様を描いています。
以前にテレビでも人気があった「JIN」ととても似ている所が有ります。
 (JINは読んでいませんが)
最近もう一つの手塚治虫のマンガを読みました。
それは「アドルフに告ぐ」です。
この本は、1983年から連載開始されているので、「陽だまりの樹」と重なっています。
戦時中に日本にいた2人のアドルフを描いています。
確か20年程前にも読んだのですが、その時にはなんとなくピンと来ませんでした。
今回はまったく違いました。
この2つのマンガを読んで、驚きました。
まったく古さを感じないのです。
内容が生き生きとしていると言うか、完全に時代を超えています。
どちらも、時代に翻弄される人々や、命について描いています。
医者だからこそ書けたという所も沢山有ります。
最近も良いマンガは多いと思いますが、これだけ命や人の強い気持ちを描いているマンガはなかなか無いでしょう。
手塚治虫と言えば、立川談志師匠が先生と読んだ3人の中の一人。
今になって、その意味が理解できるようになりました。
やっと私も少しは内容を理解できるようになったのかと思うと、少し嬉しかったりました。
私は一人旅が好きでした。
オーストラリアやニュージーランドも、一人で一周したりして来ました。
なぜ一人で旅行するのが好きなのかと言うと、気楽で好きな時に好きな所へ行けるから。
そして、もし自分が事故で死んでも誰にも迷惑をかけないから、なんて思っていました。
この事をあるお客様に話した所、「そんな事無いよ!」と怒られてしまいました。
そうなんですよね。
「陽だまりの樹」でも自分の考えを通すばかりに死んで行く人がいて、残る人がいます。
さすがに今は自分だけが死んでもなんて考えていませんが、お客様から指摘された事と手塚治虫のマンガを読んで、これからどのように生きて行くべきか、あらためて考えさせられました。

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