昨日、LIXILの新しいショールームで開催されたセミナーに参加してきました。
その内容は、「ゼロ・エネルギー化」に関する補助金の説明会。
この補助金、凄いんです。
2種類有りまして、
片方が165万円、もう片方は、なんと350万円も補助金が出るのです。
補助金でこれだけ出る等と言う事は、まず有りません。
それだけ、国も「ゼロ・エネルギー」に関して力を入れているんですね。
そもそも「ゼロ・エネルギー」とは、
建物で消費されるエネルギーと、
建物で太陽光等を利用して作られるエネルギーで
作られるエネルギーの方を多くしようと言う事なのです。
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まだまだ先では有りますが、
国の指針としてはもう決まっていて、
簡単に言えば全ての建物(住宅・ビル)をゼロエネルギーにするそうです。
なかなか壮大な計画ですね。
そんな方針にも対応出来るように、
会社としても色々な対応をしています。
まずは、知識を得るために社員に
「住宅省エネルギー・設計技術者講習」を受け、
みんな試験にも合格。
前年度には、これの施工の講習も受けて
皆で勉強しました。
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ところで、先ほど説明した165万円と350万円の補助金。
どのくらいの方が使われているのでしょうか?
実は、あまり多く無いようです。
と言いますのも、元々の費用がとてもかかるのですね。
結果、申請はあったけれどその4分の1の人は
実際に施工はしなかったと言う事です。
簡単には、これだけの金額を出してはくれません。
申請も大変です。
この内容が発表されたのが4月末頃。
申し込みの締め切りが6月6日
1月半くらいしか無いのです。
書類自体も1.5cmくらいの厚さになると言われる程の量。
申し込み自体もとても大変なようです。
心配なのはこれから。
本格的に「ゼロ・エネルギー」とかが始まると、
その仕様の分、建物の価格がかなり上がるのではないかと心配しています。
消費税も上がり、家を立てられる人は、
高額所得者のみになってしまわないか、が心配なのです。
国としてはその分、中古住宅の活用を考えているようですが、
今後10年〜20年先くらいまでの中古住宅が
どれだけ良い品質のお家になっているのか?
その疑問が拭いきれません。
たぶん20年後に出て来る多くの中古住宅は、
まだ以前の仕様で作られた家である可能性が高いのです。
せっかく家を買っても、
修理費用にたくさんお金を使わなくてはいけない。
でも、新しい家は国の政策で性能とともに
価格が高くなりすぎている。
そんな状況になりそうです。
厳しい予測が出来てしまいますが、
住宅業界はゆっくりですが技術開発もされています。
私どもは、
これからも「安くていい家」を建てられるように
頑張ります!

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