先日、お客様からあるご質問をいただきました。
来月には契約のお約束をいただいている方です。
お客様も、こんな事を聞いては申し訳ないと思うんだけれど、と言っていました。
その内容は、
「住宅の打合せだと住宅会社が、契約前にも打ち合わせ費用を請求する事が有るけれど、あれってどうなの?」
と言うことでした。
ちなみに、私どもでは契約前は基本的に一切いただきません。
現地調査をしても、見積もりをしてもです。
ですので、このかたは契約前の最終打合せでしたが、今までお金は一切いただいていませんでした。
そのお客様は、打合せをしてもすべてが契約になるわけではないだろうから、お金を払うのは仕方が無いと思っていたようです。
何しろ、打合せ回数も無制限、と言っている会社です。
色々と、心配していただきありがたい話です。
その時の私の説明は、こうでした。
「当社は、実際に打合せを始めた方の、契約率が非常に高いので、そんな事する必要が無いんですよ。」
と言いました。
実際これは事実で、ある程度の具体的な内容まで行くと、ほとんどの方から契約をいただきます。
無駄な打合せが少ないのです。
では、契約前にお金を受け取っている住宅会社は、そのお金がないと経営がおかしくなるのでしょうか?
そういう会社も有るかもしれません。
しかし、多くの会社はそれが理由ではないようです。
一番は、お客様を逃がさない事、な気がします。
お客様も、幾らかでもお金を払えば、それを失いたく無い、損したく無いと言う心理が働くはずです。
そうすると、住宅会社からすると契約率が上がるわけです。
では、家づくりを考えているお施主様からすると、どのような家づくりになるでしょうか?
「お金も支払ってしまっているし、損もしたく無いから、少し位妥協も有るけれど、まあなんとかなるだろう、」
と思ってしまい、そのまま話を進めてしまうのです。
そんな事では、いい家は出来ませんね。
「住宅メーカーも、お金を既にいただいているからこのお客さんは大丈夫だ、」
と思って、以後の打合せを進める事になるでしょう。
私は、じっくりと考えながら進める事が大切と思っています。
それに、私自身お金を預かってしまうと逆に落ち着かなくなってしまう気がします。
お金に関係無く、私どもと打合せをしてくださる方を大切にしたい、そのようにも考えています。
こんな事を書くと、余計な事を書きやがって、って思う会社も多いのでしょうね。
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ちなみに、契約前のお金の件で基本的にと言うのは一部例外が有るためです。
それは、地盤調査を契約前にする場合です。
地盤調査は、公正に判断するために、第三者機関に依頼しているので、契約前の場合には必要になってしまうのです。
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