ちょっと前の話題ですが、「大島優子」が映画を見て泣いて出て行ってしまったと言うのが有りましたね。
それだけではなく、「私はこの映画が嫌いです」とまで言ったとか。
私が「大島優子」のファンとかと言うわけではないのですが、栃木県民としては少し注目してしまいます。
映画を見て泣いてしまったと言う事で、色々な所でたたかれたり、やらせか?とも言われているようです。
あなたは大島優子のこの反応をどう思いますか?
私は正しいと思っています。
特に、この映画は人を殺して行く、と言うような残虐な内容です。
(と言っても、私は見ていませんが)
幾ら仕事で映画の試写会に行ったとは言え、それを「好きです」と言うのは、可哀想すぎるかなと。
ヒッチコックの「サイコ」は、シャワールームでの殺害のシーンは映画史の教科書に出てくる位、有名です。
でも、この映画は白黒なんです。
この映画、1960年に撮られているので、カラーでも撮れたはず。
では、なぜ白黒なのでしょうか?
一説によると、カラーだと余りにも残虐になりすぎるので、色を使わなかったと言われています。
「スターウォーズ」の「オビ=ワン・ケノービ」が「ダース・ベイダー」に負けるシーンが有ります。
あのシーンも、いきなり「オビ=ワン・ケノービ」の体が無くなってしまいます。
この事にも意味は有るのですが、物足りなく感じた人もいるのではないでしょうか?
小学生であった私はそうでした。
でも、あえてリアルに撮らなかった事に大きな意味が有るわけです。
黒澤明もそうですね。
立ち回りは見事ですし、刀で切られるシーンに音を付けました。
血が噴き出すシーンも有ります。
しかし、晩年にはそのようなシーンを撮る事をやめてしまいます。
この事からは、黒澤明の考えを感じさせてくれます。
要するに、同じ事でも表現方法は色々有るのではないかと言う事。
あえて、殺害のシーンを並べて驚きを作ろうとする映画が評価されるようにはなって欲しくない。
この部分は、好みの問題ですが、私も好きになれませんし、子供にも好きになって欲しく無いです。
特に、今回のような映画は好き嫌いが激しくなるのは致し方ないかと思います。
日本中の人が、学生が殺害されて行く映画を大好き!なんてなったら、それこそ恐ろしいですよね。
子供に、「大島優子が良かったって言っていたから見に行こう!」なんて言われたらどうしましょう。
なので、今回の大島優子の発言は、私にとって正しいのです。
最近は、昔の映画を見ています。
古い映画は、古くささを感じる所も有るのですが、映画作りにたくさんの工夫をしている事を感じさせてくれます。
ストーリーにしても、撮影の仕方にしても。
それがとても面白いです。
最近の映画はCGなどでどんな映像も表現出来るようになってしまいましたが、それ故に工夫が無いと言うか、面白みに欠けてしまう事が少なく無いように感じています。
TSUTAYAさんでも、古いけれど良い作品をアピールするようになりましたね。
抵抗も有るかもしれませんが、一度借りてみると良いですよ。

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