月に1回づつ開催された「木造建築設計技術者スキルアップ講座」も
4回目となり今回で最終回。
1日のカリキュラムなのですが、午前中は防火の件について
早稲田の教授からお話を聞いて、午後は現場見学。
その見学が、地元の材木を使った建物の集大成、とも言っていいくらいの建物
「茂木中学校」でした。
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このエントランスからはわかりませんが、中に入ると凄いのです。
杉と桧を、できるだけ使っています。
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「ツインリンクもてぎ」のフラッグもしっかりと飾ってあります。
中でも一番の見せ場がここでしょう!
天井を見てください。
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古い建築物では、このような様式もありましたが、
近年ではなかなか難しい構造です。
と言うのも、このような構造を利用する場合、
その強度を証明するのが大変だからなのです。
そのために、東京大学にまで強度試験を頼んだそうです。
このホールに置いてある椅子ですが、これも丸太を利用しています。
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このイスにもいわくがあって、高さを3種類から生徒さんに選んでもらったそうです。
そして決まった椅子の高さが40cm。
普通の高さでした。
皆さんが座っている椅子も、座面は大体40cmくらいなのですね。
設計者は、身長とかも考えたと思いますが、やはり慣れた高さが良かったのでしょう。
ここは体育館。
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壁には杉が貼ってあります。
この杉は、製品的に問題が有り一般的には流通しないようなものを利用したそうです。
そのためコストダウンができたのですね。
この杉が割れないか、バスケ好きの校長先生(たしか校長先生)が
壁にボールをバンバンぶつけていたそうです。
床は、「あさだ桜」
体育館によく使われる材料で、さすがに地元産では無いようです。
今日は、ここまで、
明日は、12mの丸太柱を使った廊下を紹介します。

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