住宅保証機構が2011年度の保証事故の支払件数を発表しました。
全部で、1302件
この数字が多いか少ないかは別として、気にして欲しい数字が有あります。
92%
これは、全保証事故件数のうち、1193件(92%)が防水に関わっていると言う事。
防水?ってどういう事、と思われたかもしれませんが、簡単に言えば「 雨漏れ 」の事を言っています。
「雨漏れ」なんて、昔の事でしょう?と思われるかもしれませんが、今でも少なく無いんです。
と言いますか、
2006年度:80%
2009年度:86%
2011年度:92%
と、増えているのです。
それでは、雨漏れの中でも、一番多い部位はどこでしょうか?
屋根?
いえ、「 壁 」なのです。
特に、軒先が浅い住宅形状が増える事で壁面に直接雨が当たり漏水の危険を大きくしているとか。
実は、この事は数年前から言われていたのですが、増え続けているとは意外です。
デザインばかり優先させて、しっかりとした家づくりとは何か、を考えない家づくをしている会社が少なく無いと言う事なのでしょう。
また、最近の傾向として高気密化が言われています。
どういう事かと言うと、最近の住宅の高気密化と、24時間換気が問題を起こしていると言うのです。
以前は、換気扇を回しても隙間が多く有ったので色々な所から空気が入って来ました。
しかし気密が高くなると、少しだけ空いた隙間から強い空気の流れが出来て、一緒に水を吸ってしまうそうなのです。
ちょっとこれは怖いですね。
同時吸排の換気扇なら良いですが、トイレ等でまとめて排気をしているような換気扇システムだと家全体から吸気をしようとしてしまいますので、注意が必要となるでしょう。
また、バルコニーも注意が必要と言っています。
最近は、大きなバルコニーを要望される方も増えています。
しかし、サッシ下等の立ち上がりが十分取れなくて雨漏れになる、と言う事も少なく無いようです。
昨日、職人と一緒に開催した「全体会議」でも、この事をあらためて確認しました。
このような保険にお世話にならないように、注意しながら工事を進めたいです。

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