今日で早くも5年ですね。
あの時、あの頃、5年後など想像も出来ませんでした。
みなさん、それぞれの思いがあるでしょう。
今日は、私がクリスマスの時にサンクロースになりお菓子を贈っている
「石巻市鮎川浜」のことについてです。
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昨年で3回目。
たくさんのサンタクロースさんからお預かりしたクリスマスプレゼントを届けてきました。
「鮎川浜」は石巻の先にある半島の先端に位置しています。
ここからは「金華山」への船が出ていたりと、震災前は観光地として賑わっていた街です。
震源地に一番近い街、でもあるそうです。
この街も津波で被害にあい、壊滅状態に。
今は、臨時で船が出ている程度で、観光客は全く来なくなってしまいました。
そんな「鮎川浜」ですが復興の計画があり、
「日経アーキテクチャー2016-3-10」号に掲載されていました。
下の写真は、震災後の航空写真とこれからの計画です。
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オレンジの矢印は、私が鯨の刺身を食べるお店のある場所です。
下の写真がお店です。
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黄色の矢印は、以前捕鯨の博物館があった場所で、今でも捕鯨船は残っています。
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下の写真は、現在の港です。
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この街も、最初は防潮堤を作り津波に備えることを考えたそうですが、
最終的な計画としては、地面を埋め立てて大幅に上げる「かさ上げ」になったようです。
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「防潮堤の工夫が土地利用に活かされず」と書いてありますが、
「鮎川浜」の知り合いは、
「防潮堤は海が見えなくなるから良くない」
と言っていました。
海の人は、海を見ながら生活し、災害の時には避難するのです。
そんな意見も多く反映されたのかもしれませんね。
ただ、気になることも。
まず、海岸沿いには一般の人は入れなくなるかもしれません。
それは寂しいですね。
私は港を歩くのが好きなのです。
避難ルートを確保しておけばいいと思いますがそうはいかないのですね。
もう一つ気になることが。
それは、昨年年末に行った時にこの街でお昼を食べたのですが、
そこの親父さんがこれらの計画を知らないようだったのです。
街にはそれほど人がいないですし、お店も他にあるわけではありません。
そんな人も知らない計画なのか、疑問に思ってしまったのです。
牡鹿半島に行くと、震災以降ほとんど手つかずのまま、という印象を持ちます。
とりあえず、港がキレイになったくらいです。
栃木にいるともう終わった気持ちになってしまいますが、現地はそうはいきません。
まだまだ、先は長そうです。

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