「もしも建物が話せたら」

そのようなタイトルの映画を見てきました。
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製作総指揮はなんとあの「ヴィム・ヴェンダース」
私も、大学の頃にはヴェンダースの映画を有楽町まで何回も見に行きました。
あの、変形した映画館は今はもうありません。
さて、この映画ですが、世界にある6つの建物を、
6人の監督がオムニバス系形式で取られています。
ロバート・レッドフォードもその一人。
しっかりと「サンダース」の文字もクレジットに出てきていました。
紹介された建物は、
・ベルリン・フィルハーモニー
・ソーク研究所
・ハルデン刑務所
・ロシア国立図書館
・オスロ・オペラハウス
・ポンピドゥ・センター
知っている建物もあると思いますが、全く知らない建物もあるでしょう。
この映画は、最初建物を紹介するようなものかと思ったら、そうではありませんでした。
あくまでも、建物は人が重要と言っているのです。
建物があって人がある、という考えも正しいのですが、その人の為にあるのが建物だと、
そう感じました。
印象的な言葉がありました。
「 あなたがいるから 」
建築には、建築好きというよりもマニアがいます。
時に、建築の事を考えすぎて人の事を忘れてしまうことがあるのです。
ですので、私はスタッフに家づくりをするには、人の事を知らなくてはダメだよと言っています。
人の事を知るには、いろいろな経験をして、遊んだりする事も大切なのです。
この事を教えてくれたのは、映画解説で有名な「淀川 長治」さん。
公演を聴きに行った時の言葉です。
「映画を見たければ、映画だけを見ていてはダメですよ。
 もっと、いろいろな事を知らなければ、映画がわからなくなりますよ。」
お家づくりも全く一緒なのですね。
家の構造や設備の知識だけではいいお家をつくることはできません。
もっと、もっと、たくさんの事を知って、
より良いアドバイスが出来るようにならなければいけないと感じました。

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