311の震災以降、ご両親と同居するご夫婦が増えています。
同じ家とまでは言わなくても、
同じ敷地内に、ご夫婦、またはご両親が新しいお家を建てられた方もいらっしゃいます。
これは、ご家族がお互いに助け合って生活していこう、という考えと、
資金的にもかなり助かるということでメリットがあります。
そのことが、業界専門紙「日本住宅新聞」にも掲載されていました。
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  (データ自体は(株)オウチーノが公表したデータを編集したものです。)
この記事によると、全体の36.5%が親との同居を望んでいて
既に住んでいる方は、9.9%にもなります。
合計で46.4%の人、
要するに半分近くの人が親との同居を好意的に捉えていると書いてあります。
この数字は、私にとってとても驚かされた、
かなり高い数字です。
理由は、
・自分・子・親が急病の時に安心
・共働きがしやすい
・親に子供を見てもらえる
・家事のサポートをお願いできる
・育児や家事の知恵を借りられる
・親の健康状態を確認できる
・長男・長女だから
特にこれからの世代は、共働きが増えるので、
一緒に住むメリットは多いでしょう。
また、働きに出れば、一緒に親といなくてはいけない時間も少なくなるので、
気が楽と言う事もあるかもしれませんね。
一緒に住むのを望まない人も、45%になります。
理由は
・気遣いが増える
・プライバシーが確保できない
・生活時間やリズムが違う
・価値観が違う
同居の方も増えていますが、
うまくいかなくて家を出ることになっってしまう方もいらっしゃいます。
実際に、今までにも何度かそのような方のお家を建てさせていただきました。
とても残念なことですね。
うまくいかなくなってしまう理由は、
先に挙げた「一緒に住みたくない理由」を考慮せずに
多世帯のお家を計画してしまったことが多いようです。
また、奥様のご両親と住むケースではうまくいくことが多いのですが、
ご主人のご両親と住むケースでは、奥様がまいってしまう事も少なくありません。
多世帯のお家づくりを計画する時には、
必ずご家族のお話を皆さんから聞いて進めるようにしています。
お家をつくることで、家族の仲が悪くなっては意味がありません。
建てない方がいいかもしれないのです。
そのようにならないためにも、
何よりも大切なのが、ご家族皆さんの気持ちなのですね。
多世帯の家づくりの場合には、
通常の家づくりとは違ったことも良く考えて家づくりを進めることが大切です。

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