先日の見学会は合計3日間開催しました。
その2日目の夕方、お家が全体的に温まってきたところで、
快適性はどのようになっているかを温度の観点から測定してみました。
ちなみに、測定したのは夕方5時半頃、外は暗くかなり冷えています。
外壁のサイディングの表面温度を測ると、3.8度となっています。
天気は晴れでしたが、雲も有ったためか日差しが部屋の中に入って温める効果は少なかったように思います。
ちなみに、今回測定した部屋は2つ。
繋がっている部屋です。
リビング:南側の外壁側壁。エアコンからはやく2.5m離れています。
天井高さは2.75mと通常よりもかなり高くなっています。
ダイニング:床は畳で小上がり(30cm上がっています)、天井の上は屋根。
エアコンからは、6m以上離れています。
天井高さは、2.5mです。
測定ポイントの右側には腰窓があります。
玄関ドアは開けっ放しです。
廊下のドアも開けっ放し、隣の和室も開けっ放し、と
測定環境としては、とても悪い状態です。
測定方法は、そこの部分の気温ではなくて、表面温度を測っています。
今回の快適さの指針として、床と壁と天井の温度差を検討します。
ナゼかというと、床と天井の温度差が少ないほど快適である、と言われているからです。
一つの基準が、床と天井の温度差が3度以下。
このくらいですと、快適でリラックス出来ると考えられています。
下記HPをご覧になってください。
http://allabout.co.jp/gm/gc/28209/3/
それでは、リビング側の温度を見てみましょう。
測定ポイントは、窓際4箇所、中の方も参考に2箇所。
窓際は、掃き出し窓もあり、冷えやすい状況です。
天井:①
床:④
① 天井 : 21.0℃
② 高さ2m: 20.8℃
③ 高さ1m: 19.6℃
④ 床 : 19.3℃
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床と天井の差: 1.7℃
⑤ 天井 : 20.0℃
⑥ 高さ2m: 20.2℃
となりました。
厳しい環境の中での測定でしたが、なかなかの結果が出たと思います。
次に北側です。
天井:⑦
床:(10)
⑦ 天井 : 19.7℃
⑧ 高さ2m: 19.7℃
⑨ 高さ1m: 19.2℃
(10) 床 : 19.2℃
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床と天井の差: 0.5℃
北側は、床の温度は南側とほとんど変わりませんでしたが、
天井は南側よりも少し低くなっていますね。
それでも、温度差が0.5度に抑えられているのは良いと思います。
天井の温度で比べてみると、南側から、
① 天井 : 21.0℃
⑤ 天井 : 20.0℃
⑦ 天井 : 19.7℃
と、北側に行くに従って1.3℃低くなっています。
ダイニングの天井は、屋根面でもあるので冷えやすくもなっています。
よく私が受ける質問で、断熱性能とか聞かれます。
その数値もとても大切です。
でもそれはあくまでも理論値。
このように測定すると、どのくらいの性能が出ていて、
実際に快適に過ごせるのか、が良くわかりますね。