昨日お客様と話をしていて、気がついたことがあるのでお話しします。
気がついた事とは「長期優良住宅」の事についてです。
お客様の質問は、
「長期優良住宅は、『本当に優良な住宅』であるのであろうか?」
と言う事でした。
今まで、全く疑問に思わなかったのですが、
「あっ、そういう事が起こり得るのか!」
と気がつかされました。
どういう事かというと、この「長期優良住宅」は、
指定してある規格に合っていれば通ってしまうという事。
下手な大工や、仕事のまともに出来ない監督が作っても、
出来てしまうのが「 長期優良住宅 」なのです。
今の家づくりは、ある意味簡単です。
極端な話、「ディアゴスティー二」が家のキットを売り出すのではないか!
と思ってしまうくらいです。
例えば、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お家を自分で作ろう!
1000号が終わった時には、家族が住めるお家が完成します。
今週は、「柱」です!
第一号には、特別に「設計図書」が作れるバインダー付き!
第2号は、水栓が付いてきます。
難しいところは、職人さんを派遣するので安心です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みたいな。
夢物語と思われるかもしれませんが、
私自身が「セルフビルド」と言って、
お客様が自分で家を作るという会社に勤めていたことがあるので、
おかしい事でも夢物語でもなんでもないのです。
部品も規格でできていますし、難しい道具も必要ありません。
ただし、誰が作っても同じになるかというと、そこまで簡単ではありません。
プラモデルや、編み物を思い出してください。
同じ材料を使っても、出来上がりは作った人によって全く違ってきてしまうのです。
お料理も、同じ食材を使って作っても、ちょっとした味付けの差だけで
人によって味は全く違ってきますよね。
お家も一緒です。
いい職人さんが作業したお家は、良くできています。
しっかりとした監督さんとつくったお家は、打ち合わせやアドバイスがしっかりとしているので、
お施主様も、安心してお家づくりができるのです。
この点が大切なのです。
優良
そもそも、「長期優良住宅」の考えは悪くないと思っています。
特に、将来中古として販売する事を考えている方は良いでしょう。
しかし、この制度の認定を取り、
より良く見せるために利用している業者も多いのかもしれません。
本当は、いい家を作るために利用するべきなのです。
「長期優良住宅」以上の家をつくっている会社はたくさん有るのも事実だと思います。
私が気になるのは認定を取るための申請費用が結構かかってしまうという事。
家づくり以外の事には、なるべくお金を使いたくないのです。
ダメな大工や、知識のない監督が
問題を起こしながらつくっても「優良」と国がお墨付きを与えてしまう事もあるこの制度。
あなたは、どのように思いますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です