日光市今市での見学会には、たくさんの方に来ていただいております。
ありがとうございます。
見学会の最中にいただいたお電話の中で、
説明をさせていただいたのですがしっかりと理解していただけなかったようなので、
ブログを使って説明させていただきます。
その質問内容とは、
「集成材は、無垢よりも強いのか?」
と言う質問です。
単純に言うと、集成材の方が強度は出ますし、製品のバラツキも少なく安定しています。
無垢材は、材木の育ち方ななどにより同じ山から取れても1本1本の強度のバラツキが大きいのです。
強度も、一般的に流通している無垢の木材は少なめです。
建物の強さから言えば、金物とか構造耐力壁とかも重要です。
その事をご理解いただきたく、見学会にも誘ったのですが、
「他の会社の見学会に行ったからいい、」
と断られてしまいました。
他の会社の見学会で、当社の事を理解するのは、かなり無理があります。
日産の車を乗ったからといって、トヨタも一緒だろう、と言っているような物。
表面は似ているかもしれませんが、
中身は物も、考え方も、おうちに対する思いも違うのです。
ですから、
「こんな見学会初めて、」
とおっしゃってくださった方もいらっしゃるのです。
そのお客様のもう一つの質問は、
「集成材はどれだけ持つのか?」
そこで言われた事は、
「お寺などは、全部無垢でできている
 やはり無垢の方が良いのではないか?」
と言う事です。
古い木造建築物は1200年も経っている、と言う方もいらっしゃいますね。
この考えは、残念ながら一般的な木造住宅建築には当てはまりません。
例えば、下の写真に写っているような和風の庇。
ここに使われている木材は、
一般的な住宅に使われている木材の2倍以上の価格がしてしまいます。
玄関ポーチ2
ようするに、昔から残っている建築物やお寺で使われている材料は、
最近建てられている住宅に使われている木材とはまったく違う物なのです。
一般的に、木材と言っても様々な種類があります。
金属、と言っても鉄や銅、ステンレスにアルミといろいろな性質を持った物が有るのと一緒です。
残念なことは、
最近では昔使われたような住宅建築に向いている良質な木材が取れなくなっており、
有ったとしてもとてもかなり高価になってしまっています。
ですのでコストを考えると現実的では無くなってしまうのです。
コストと品質、強度を考えると、
今の時代には無垢よりも集成材の方が良いのではとなるのです。
気密などを考えた場合、
無垢材の反りなどが余計な隙間を作ってしまうことも考えられます。
金属と一緒で、集成材と無垢材には、使って良い所と悪い所があります。
例えば、鉄を防サビ対策もしないで柱に使ったら錆びてダメになってしまいますね。
これは、木材でも一緒です。
金属にも錆びに強い物もあれば、木材にも湿気に強い物もそうで無い物も有るのです。
ですから、私はそれらの性質をよく理解し、
上手に組み合わせて家づくりをする事で、
「安くていい家」を作る事が出来るようになったのです。
私は無垢の木をダメと言うつもりはありません。
それぞれの材料を上手に使ってくださいね。
下の写真は、リビングに使った無垢の柱です。
木目がとてもキレイに出ています。
DSC_3903.jpg

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です