毎回楽しみにしている「午前10時の映画祭」
今まで公開された名画を見せてくれるとっても貴重な企画です。
宇都宮でもベルモールにある「TOHOシネマ」で、毎朝10時から開催しています。
今回見て来たのは
「マイライフアズアドッグ」
この作品を初めて見たのは、大学生の時だったでしょうか。
もう何度も見ています。
この監督「ラッセ・ハルストレム」は、「ギルバートグレイプ」や「サイダーハウスルール」を作った人です。
独特な時間の使い方をする監督で、私がとっても好きな監督の一人です。
男の子の母親が具合が悪くなり、スェーデンの街中から片田舎の親戚の家に預けられます。
この街は一部しか映されないのですが、森の中にあるような街でとても美しい。
その街にはユニークな人が住んでいます。その人達と、男の子の出会い。
生きていく、成長する上で経験するであろう事を描いています。
全く違うのですが、なんとなく「となりのトトロ」に似ているような、気がしないでもありません。
もっと大人にした雰囲気、かな。
私が家づくりをお手伝いさせていただいた方も、この作品が大好きだそうです。
嬉しいですね!
さて、ここからが、
残念なお知らせです
さて、私も今年の4月からすでに10回も足を運んでいる「午前十時の映画祭」ですが、なんと、来年度で一旦終了になるそうです。
え〜!!!!
本当ですか?
と思っていたら、HPにもそのように発表されています。
スタッフと、ここ数年黒澤の映画を見に行ったのも、この「午前十時の映画祭」でした。
2週間に1回上映作品が変わりますので、毎月1〜2回は「午前十時の映画祭」に行っていました。
外れの作品はまず無いので、食わず嫌いな作品も、勉強になればと思い足を運んでいました。
名前は知っているけれど、見たことの無い、劇場で見る事が出来なかった作品をたくさん見る事ができました。
特に、私がオーストラリアやニュージーランドにいた時に感じたのは「映画は教養」であると言う事です。
それに、小説と違い、国は違っても同じ作品を見ている事が多い。
話題にもしやすいのです。
私がニュージーランドの英語学校に行っているときに、先生が好きな作品にあげたのが
「マイライフアズアドッグ」
でした。
この事は、私も好きな作品だったので、よく覚えています。
では、なぜやめてしまうのでしょうか?
毎回劇場に行くと、多くはないのですが安定してお客様がいるのでそこそこの収益は得られているかと思っていたのですが。
利益が出ていないのだそうです。
今は全てがデジタルでの上映になっているので、その部分で費用がかかってしまい、利益が出無いのだそうです。
ちなみに、午前十時の映画祭の価格は1100円と、とってもリーズナブル。
この価格で歴史に残る名作が映画館で見れるのは画期的だと思います。
「そんなのDVDかネットで見ればいいだろ!」と言う意見もある事は良くわかります。
しかし、映画は映画館で見る事を考えて作られています。
少し大きいテレビで守るのとは違うのです。
私にとっては、美術館や図書館に行くのと同じなのです。
やはり「映画は映画館で」見たいのです。
なんとか、続けていただけると嬉しいです。
「午前十時の映画祭」のHPは、こちらです。
ぜひ、見てください。
見に行ってくださいね!