私は、チャップリンが大好きです。
小学生の頃、NHKで9時過ぎにチャップリンの作品をやっていて
それを見るのが楽しみでした。
最近のCMで「スマイル」を聞くことが増えて、妻が私に
「チャップリン好きだったよね、『スマイル』ってチャップリンの曲なんだって、」
って言ったのです。
それは知らなかった。
「スマイル」は仕事中にも良く聞く、私もお気に入りの曲です。
チャップリンが曲を作っていることは知っていましたが、
歌詞までつけていた?と疑問に思ったのです。
そこで、ネットで調べてみると、
この曲は「モダンタイムス」(1936年)でつくたれた曲だというのです。
でも、「モダンタイムス」はサイレントだから、音楽がかかるだけのはず???
言葉は文字だけでは????
と思って、もう少し調べることにしました。
そうしたら、
「この歌詞は1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを加えた」
とウィキペディアに書いてありました。
ここら辺で、またまた少し疑問に思ったのです。
なぜ?
これには、世界の歴史に関係しています。
1950年頃、
アメリカでは「赤狩り」と言って共産党を逮捕するという活動が盛んになりました。
多くの映画関係者が「赤狩り」で逮捕されています。
その「赤狩り」にチャップリンは巻き込まれているのです。
そしてチャップリンは、アメリカを脱出してスイスに逃げたのです。
チャップリンの財産もアメリカに押さえられそうだったらしいですが、
ギリギリで動かすことができたようです。
それが、1952年です。
そして「スマイル」が発表されたのが1954年、
これは何かあるなと思って、歌詞を調べてみました。
その歌詞が、これです。
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Smile though your heart is aching
Smile even though its breaking
When there are clouds in the sky, youll get by
If you smile through your fear and sorrow
Smile and maybe tomorrow
Youll see the sun come shining through for you
Light up your face with gladness
Hide every trace of sadness
Although a tear may be ever so near
Thats the time you must keep on trying
Smile, whats the use of crying?
Youll find that life is still worthwhile
If you just smile
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翻訳を掲載するのはできないので、翻訳した歌詞を知りたい方は下記のHPをご覧になってください。
http://blogs.yahoo.co.jp/hmr_entertainment/4129704.html
最初は、この曲はもっとロマンチックと思っていたのですが、
実は全然違うのです。
国外追放になったチャップリンに、
あの映画で見せてくれた「笑顔」を見せて欲しい、
という曲だったのです。
とても、とても、つらい曲だったのです。
淀川長治さんは、チャップリンの自伝を読むことができないと言っていました。
それはなぜか、と言うと、「読みながら涙が出てしまうから、」
チャップリンの映画がなぜ好きかといえば、
あのどんな時でも前向きで、とても優しい、あの雰囲気が大好きなのです。
最近は、私も見る機会がありませんが、
ぜひ子供にも見せたいと思っています。
ちなみに、
チャップリンがアメリカの地を踏んだのは1972年。
実に20年もかかっている。
「アカデミー賞名誉賞」を授与されるためでした。

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