建物を作る前には、役所や第三者機関などに申請をします。
その建物が法律などにあっているかを確認してもらうのです。
それを「確認申請」と言います。
建物の大きさや階数はもちろんのこと、
避難経路なども法律に合っているかを確認します。
そして、建築途中でも
図面通りにできているか確認します。
完成しても、
図面通りにできているかを確認します。
これを「完了検査」と言います。
ところが、色々と考える人はいるものです。
この建物、「完了検査」を受けたのですが、
その際に、図面と建物が違っていたのです。
それも、大幅に。
何を考えて「完了検査」を受けたのでしょうか?
通ると思っていたのでしょうか?
そして、変更した内容の図面提出を指示しましたが、
それも出てきません。
この建物はマンションで、
入居者も出始めて、、、、
そんな事件が
日経アーキテクチャ2016:12−8に掲載されていました。
写真を見ると、上の方が
とってつけたような変な形になっていますね。
この部分らしいです。
この部分は大きな吹き抜けだったらしいのですが、
「作っている途中で作ってしまった」
と言っているようです。
う〜ん、大胆すぎます。
もっと別な方法もあったと思いますが、
ナゼ、このような方法を取ったのでしょう。
使用停止などの話は出ていないようですが、
「命令書」を送っても具体的な行動は取られていないそうです。
実は、家の中ではグレーゾーンが存在します。
確か東大の先生がつくった部屋だったと思いますが、
あの時は驚かされました。
その方法は、部屋を1部屋増やすテクニックです。
通常であれば、3階建と捉えられそうですが、、、
その手法とは、
2階部分に大きな吹き抜けを作ります。
そして、
その吹き抜け部分に大きな家具を置くのです。
その家具が、、、、
どう見ても「部屋」なのです。
違法改築と言われないように、
「家具」とその先生は言っていたようです。
私共は、家具屋さんではありませんので、
その家具のぶぶについてはお手伝いできないことになりますが、
まさか、そんな方法を使うなんて。
こんなことをしなくても、
いい家を作ることはできます。
法律の存在は、
あなたを守ることから始まっています。
それを守るからこそ、
安心して住まえるおうちになるということも
覚えておいてくださいね。