最近、住宅資金の際に使う銀行借り入れで「ボーナス」に関する質問が何度かありました。
実際にボーナス返済を使うとどのような効果があるのでしょうか?
返済金額をシミュレートしてみました。
基本設定は、
・ 借り入れ金額:2000万円
・ 35年返済
・ 金利1.5%
・ 借入開始年齢30歳
 です。
まずは、ボーナスも何もなしに返済した場合です。
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毎月、61,236円の返済で、完済が64歳です。
この時の利息金額は、5,719,333円です。
もう直ぐ、600万円の利息になるのですね。
年齢も、64歳と定年を超えてしまいます。(会社によっては定年間際ですね)
それでは、毎回10万円(年2回)のボーナス支払いを入れるとどうなるでしょうか?
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毎月、44,609円の返済で、完済が64歳です。
この時の利息金額は、5,735,818円です。
ボーナスを使わないときと、使う時ではほとんど内容は変わりません。
ボーナスを使う時のほうが、利息が16,485円増えているだけです。
ここがポイントです。
ボーナスを使うと、毎月の返済金額が減って少し助かるように感じますが、
結果は返済期日を伸ばしているだけなのです。
毎月の返済が減るので助かる、得したように感じていた人は要注意です。
それでは、どのような時にボーナス払いが効果を発揮するのでしょうか?
そこで、もう一つの返済シミュレートを見てください。
これは、毎月の返済金額はほとんど変えずに、ボーナス返済をするようにした例です。
内容的にはちょっと厳しいと思うかもしれませんが、返済の結果を見てください。
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毎月の返済額は60,828円で、完済が55歳にまで縮みました。
この時の利息金額は、4,178,216円です。
なんと、基本的な返済にボーナスを付け加えることで、
返済終了年齢が9年も縮みました。
これなら、自衛隊の方も定年までに返し終わりますね。
そしてここに注目してください!
利息が、ボーナスを使わない時とと比べて1,541,117円も少なくなっているのです。
約27%も利息が減っています。
ここが大きいのです。
これは、ボーナスを利用して期間短縮の「繰上返済」をしているような方法ですから
効果も大きいのですね。
ボーナスで「5万円」を返済に回したとしても、
期間は約5年縮み、返済利息も83万円程減らすことができます。
これは大きいですね。
もちろんボーナスを利用した方が安心できるという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方も、これらの仕組みを理解してから、ボーナスの返済は上手に利用しましょうね。

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