栃木県宇都宮市、、比較的災害の少ない街と思っていました。

あるお客様からは、耐震の説明をすると、
「宇都宮の2000年の歴史の中で、大きな災害など無かったんだよ。」
と言われたこともありました。

私の様に建築の仕事をしていると、特に生活に直結する災害は気になっていました。

そして、経験した、忘れたくても忘れられない、あの日。

人生を大きく狂わされた人が、たくさん出たあの日。

もう、7年にも経とうとしています。

栃木県も多くの方が被害を受けましたが、東北の方は比べものにならない程の被害でした。

津波により無くなった街。

陸の奥深くまで流された漁船。

原発の事故により、人のいなくなった街。

この7年間で、様々な街と、人を見てきました。

6年目にしてやっと新しい家を建てた人、
自分が育った街を離れた人、
未だに、住む場所さえ定まっていない人。

実際に現地に行って、造成中の街を歩き、お話を聞いてみると、まだまだこれからなんだなと言う思いが出てきます。

街ができても、その傷が癒えることはあるのだろうか、その様にも思えてきてしまいます。

 

ただ、出来る事を、これからもして行くだけです。

 

今回も、お菓子を贈りました。

いつもいつもお菓子を届けてくださる「平和不動産」の渡辺社長。

ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

 

お家の事を考えていると、悩みます。

最近のお家は、どうしても価格が上がってしまいました。

消費税に、円高、廃材処分、他にも色々な要因があります。

コストを抑えるために色々な工夫をしているのですが、手を抜きたくないのが耐震性です。

実は、この部分はもっと下げることができます。

それも、お客様には分からずに。

 

しかし、それでは良い家はつくれません。

お客様が満足するだけでは無く、技術者として誇りを持って住んでいたいだける家を妥協なく作り続ける。

この事を続けるためにも、震災の事を常々思い出し、これからも家づくりを続けて行きます。

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