住宅の専門誌としては有名かつなかなか載る事のできない雑誌に「住宅特集」があります。
この雑誌は、家づくりを考えている一般の方のためではなくて、家づくりを仕事としている、特に家づくりの設計をしている方が読むような雑誌で、よほど評価が高くなくては掲載されません。
その「住宅特集」にも掲載されたのが、この「琵琶湖畔の家」です。
伊礼智先生の最高傑作とも言われています。
まず良いのが、シチュエーションです。
この建物の道路と林を超えたところが琵琶湖なのです。
今は木の葉があり見えませんが、葉が落ちる冬には琵琶湖がキレイに見えるそうです。
駐車場は、あえて見えにくくしています。
「車が並んで見えるのはカッコ悪い」そうです。
確かに、キレイに収まっていますね。
駐車場横には、
ご主人の趣味の部屋があります。
以前は、ウィンドサーフィンもやられていて、ここにしまう予定だったらしいです。
玄関。
床には大谷石を採用しています。
伊礼さんは、玄関床に大谷石を使うことが多いんですね。
宇都宮市民としては、とても嬉しいです。
こちらが、リビングとダイニング。
伊礼さんのお家らしく、広くはないのですが、狭さも感じません。
天井の高さも2190と一般に比べると低いです。
また、それが良いのです。
リビングから、キッチンの方を見ます。
ここでも丸テーブルです。
ちゃぶ台?とは違います。
このリビングは、2階にあります。
というわけで、1階の寝室がこちらです。
とっても気持ちよく緑を見ることができますね。
伊礼さんが計画をする時には、必ず木をどのように植えるかを考えています。
実はこの寝室、写真を撮っている私の後ろにも窓があるのです。
両方の窓を開けると風が通って気持ちいいんですよ。
この写真は、外から寝室を撮りました。
このお家の最大の特徴は、こちらです。
デッキを渡っていく部屋があるのです。
その部屋の中は、
天井が美しいです。
障子も、美しい。
障子を開けて、夏はガラリを閉めて日を和らげます。
そのガラリも開けると、
す〜、っと、空間が広がります。
右の窓からは、琵琶湖を見ることができます。
左の窓からは、桜が観れるそうです。
春の写真を見せていただきましたが、とってもキレイでしたよ。
窓に腰掛けると、また気持ちがいいのです。
このお部屋は、お茶をやるために作ったそうです。
前に紹介した、リビングのソファからは、このように見ることができます。
伊礼さんのお家に、切っても切れないのがお庭。
上から見てもキレイですね。
塀のように、石積みがされています。
最初見た時には、伊礼さんの出身地でもある沖縄の町並みをイメージしたのかと思ったのですが、違うのだそうです。
あの石は、ここの土地を掘った時に出てきたそうで、それを積んだのだとか。
囲ってはいるのですが、自然のものだからでしょう、全く違和感がなく収まっています。
ちなみにこのお庭は、お施主さんと伊礼さんが一緒に海外旅行をしていて泊まったホテルのお庭をイメージしたのだそうです。
最初は、コストダウンのために考えたのだそうですが、結局お金がかかってしまったと、笑いながら話していました。
ちなみにこのお家は、「谷口工務店」の社長さんのお家でもあります。
社長の谷口さんも楽しい人で、
「最初は3000万円で頼んだんだけれど、 最後には、8000万円になっていた!」
と、笑いながら言っていました。
さすが、谷口社長です!!